鼻 と nose は どう違う?

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先日多読についてお話をした渋谷教育学園渋谷の中学1年生から
また質問が来ました。 うれしいです・・・

先生は「肩」と「shoulder」、「鼻」と「nose」、「目」と「eye」は違うとおっしゃっていました。
小さい頃イギリス人の先生は「鼻」を指して「nose」だと私に教えてくれました。
オーストラリア人の先生も同じことを言いました。
どう違うのか知りたいです。教えてください。よろしくお願いします。

「教える」というほどよく知っているわけではありませんが、説明してみましょう・・・

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「肩とshoulderが違う」とは言わなかったと思います。

いえ、同じだというわけではありません。
きっと違うことがあると思いますが、わたしはどう違うか、わかっていません。

(「教えることができるほどよくは知らない」と書いた通りです・・・)

でも、鼻 と nose の違いと、「目 と eye の違い」については少し説明できます。

くちびる と lip が指す部分がどうずれているかについては講演でお話ししました。

鼻 と nose、目 と eye はそれぞれ体の同じ部分を指しますが、
それぞれのどこに注目するかが違います。

日本語では「鼻が高い、低い」と言いますが、英語では「高い、低い」に
注目しません。むしろ「鼻が長い、ちょこんした鼻、横幅が広い」といった観察をします。
そこで、a long nose, a stub nose, a broad nose となります。

目については何と言っても瞳の色に注目します。

他方、一重まぶた、二重まぶたということには注目しません。
そこで、一重、二重を英語で端的に言い表すことはできないようです。
説明しなければいけませんね。

(ですが、slit eyes というと、どうも一重まぶたの細い目のことを言うような
気がしますが、たしかではありません。わたしはだれにもその点を尋ねたことが
   ないのです。)

二重はどうにも説明に窮しますね。 もしどうしても英語にしろと言われたら
folded eyelids だろうか? けれども、どういうまぶたのことを指しているのか
説明しようとしたら、写真を見せるか、実物を見せるしかないでしょう。
その上で、ネイティブ・スピーカーに「こういうまぶたをどう言いますか」と
尋ねたら、きっと答えようがなくて目を白黒、パチパチさせるでしょう。

ぜひ、学校の英語国の先生に尋ねて、その結果を知らせてください!

目の色の話に戻ると、映画「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘップバーンの目は
brown のようですね。Googleの画像検索で eye を見てください。

目を生活の中で どう使うか ということになると、詳しく調べたら何冊も本を
書けるでしょうね。

「目は口ほどに物を言い」 ということわざのように、目だけでずいぶんいろいろな
意思伝達が可能で、どんな目つきで、どんな気持ちを伝えるかは、
文化によってさまざまな違いがあるだろうと思います。

いちばん代表的なのは、話すときに相手の目を見るかどうか・・・
今の日本の若い人には奇妙に聞こえるかもしれませんが、
昔は、相手の目を正面から見据えて話すことは、相手に挑んでいるように受け
取られてるので、目上の人に向かってはしてはいけないことだったと思います。
多少目を伏せ気味に相手の胸とかおなかとか、ときには足元あたりを見ながら
話したものです。

そうだ、ウィンクなども違いますね。日本の「目配せ」というのはウィンクのこと
でしょうかね?

だんだん自信がなくなってきたので、この辺で終わりにしますが、
また、何についてでも、英語やそのほかの外国語について疑問が出てきたら、
メールをください。わかる限り答えます。

それに、多読村にはさまざまなことをしっているひとがたくさんいるので、
きっとどなたか、ぼくのところに返事をくださるでしょう。

ではん、Sさん、またいつか! それまでどうぞ、Happy reading!