きょう、午前中にわたしは渋谷教育学園渋谷で中学1年生に多読の話をしました。
わたしは大学の先生をしていましたが(いまも非常勤で多読授業をしていますが)、
中学校や高等学校を訪ねて多読の話をしたり、授業を見学しているうちに、
大学の先生よりは中学校の先生になりたい、
(できれば小学校の先生もいいけれど、教員免許を持っていない!)
と思うようになりました。子どもらしさを残しつつ、大人向けの話もわかる!
(たくさんの子どもと話すうちに、知的な発達では10歳から13歳くらいで
大人とおなじになるのではないかと思うようになりました。
大人と違うのは経験の幅と量だけではないのか?)
子どもたちから質問もどんどん出て、とても楽しい時間があっという間に過ぎました。
するとさっき、携帯のアドレスから表題の質問が届きました。
携帯で返信すると長すぎるかも、と思って、ブログで書きます、と返事をしました。
Kさん、以下がその記事です・・・
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わたしは学校で普通習う英語と日本語の一対一対応について、いつものように
説明しました。いわゆる訳語というのは全部実際の英語とはちがっているんだよ、
と。
そこで、なにもかも違っているなら、apple と リンゴ はどう違うのでしょうか?
というKさんの質問になったのでしょう。わたしの短い答えは次のようでした。
いろいろな違いがあります。まず大きさと色かな。それから食べ方も違います。いちばん大きな違いは暮らしの中の位置かもしれません。さて、それ全部を書くスペースがあるだろうか? そうだ、ぼくのブログに書きます。そちらを見てください!
*大きさと色
英語の発祥地イングランドではappleというと小さいです。そして緑色です。
どのくらい小さいかというと、3歳か4歳の子どもがやっと手のひらに持てるくらい。
赤いappleというのは見たことがないような気がしますが、
わたしの記憶違いかもしれません。この記事を読む人の反応を待ちましょうね。
(やっぱり赤いのもあったと思いますね。そんなに少ないわけでもないような
気がしてきた・・・ わたしの記憶ほど当てにならないものはないのです))
*食べ方
まず第一、皮をむきません! よく外で、歩きながら、ばりばりと食べます。
もうそれはどこででも見る風景で、ジャケットやズボンのポケットから小さめの
appleをグイと引っぱり出して、ズボンのもものあたりやジャケットの胸のあたりで
ゴシゴシっとこすって、ガブリと食いつきます。
さて、芯はどうしていただろう? ぽいと道ばたに捨てるのではなかったかな?
Kipper たちの絵本にもよくあちこちの地面にappleの芯が落ちていなかった?
食べ方、もう一つ。appleの料理がいっぱいあるようです。
(このあたりになると、料理といえば煮込みラーメンしか作れない遅れた
わたしはまったく自信がなくなるのですが)
そもそも cooking apple という種類があります。生では食べないのだと
思います。あるのは知っているけれど、どんな味がするのか(すっぱい?)
大きさはやはり小さいのか? 色はどうなの? どれも知りません。
わー、このあたりは誰かにまかせたい・・・ ご存じの人はよろしく!
*暮らしの中の位置
果物と言えばappleでしょうね。
とにかくイングランドの人たちはappleをよく食べます。
街中で、公園で、川のそばの草原で、ボートの中で、電車の中で、
(偶然、講演のあと、伊藤先生とappleについてお話をしたのでした。
伊藤先生にも尋ねてくださいな。)
ひょっとするとイングランドの人たちにとっては(ウェールズの人も、スコットランドの
人も、アイルランドの人もそうかもしれませんが)何かというとapple を食べる
というのは信仰に近いものなのかもしれません。
An apple a day keeps the doctor away.
ということわざがありますからね。
(このことわざについては
http://www.phrases.org.uk/meanings/an-apple-a-day.html
というページを見てください。方言をそのまま綴ってあってむずかしいけれど、
いつかざっと読んでさっとわかる日が来るでしょう。
ちなみに、このページのappleは赤いです!)
さて、わたしが言える違いはとりあえずこの程度です。
アメリカではどうなんでしょうね? オーストラリアでは? インドでは?
南アフリカ連邦にappleはあるのかな?
みなさんのメールを待ちます! 「Dill」さん、教えてくださいな!!
Kさん、質問をありがとう! またいつでも、なんでも、どうぞ・・・
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