しまった・・・ 時間があきすぎて、つながりを失ってしまった・・・
でもいいです、なにしろメモなのだから。
で、今回は、茨城大学の岡山さんが授業を見に来てくださった記念(?)に、
劇薬シャドーイングからあとどうするかという提案です。
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* これまでわたしが提案してきたシャドーイングは、主に
やさしい素材 (ゆっくりで後を追いやすい)
↓ 次第に
速い素材 (後を追うのがむずかしい)
という順番だった。
「多聴多読マガジン」2006年秋号 21ページでは、だれでもゼロからと
書いています。
* 「新しい旅立ち」は、逆の経路をたどる。
速くて、後を追えない素材の もごもごシャドーイング
↓ 次第に
ゆっくりな素材へ
劇薬シャドーイングの目標は メロディーとリズムを真似すること。
音を再現しようとしないほうがよいようです。
手本は「たもりの四カ国語麻雀」です。YouTubeで確かめてください。
一つ一つの語はわからないけれど、なんとなくその外国語らしく聞こえる!
素材は、ほとんどの人には BBC World Service の多国語ニュースが
いいと思われます。
電気通信大学の学生のように、英語の音読をしたことがないという人は、
聞いても何を言っているか皆目見当がつかないくらい速い英語の素材
でもいいでしょう。
* 劇薬シャドーイングで、「理解」をあきらめることができて、
口と耳を直結できたら、なりきりシャドーイングへ
メロディーとリズムをまねることに慣れたら、いよいよ目的の外国語
(ほとんどの人は英語?)のごく速い素材をなりきりシャドーイングしましょう。
英語らしく聞こえるだけでなく、語り手が表現している感情や、状況や
風景を再現してみてください。
電気通信大学のNくんのシャドーイングがこの進み具合の典型です。
四月頃は見事なもごもごでしたが、少しずつ英語の音が姿を現しはじめ、
聞いていると場面の雰囲気つまりけんかしているとか、緊迫しているといった
ことがわかります。不思議なことに、「読み聞かせ」をしてもらっているような
気になります。
* なりきりシャドーイング中にカタカナ英語が出ない場合は、
次第にゆっくりな素材へと降りて行く。
ついていけないくらい速い素材の場合は、カタカナ英語にもなりにくいのですが、
ゆっくりな素材になるとついカタカナ英語に戻ることがあります。
そこで、降りていきながら、カタカナ英語になっていないかどうか、気をつけます。
気をつけるには、つっかえることがないかどうか、せわしい思いをしていないか
どうかをチェックしてください。
もしつっかえる感じが頻繁にあって、それがその速さの素材をずっと続けても
減らない場合は、速い素材に戻って耳と口を直結することを思い出します。
* どんなに遅い素材でもカタカナ英語が出なくなったら、
(ゆったりとシャドーイングできるようになったら)
音の肌触りを再現してみてください。
音の肌触りをことばで言うことは難しいのですが、
耳障りな音や、爆発するような音、くっきりとはじまる音や、ふっくらとした音、
などと言えば少しわかりやすいでしょうか。
そのあともありえますが、話が長く複雑になって、
新しい旅立ちの4点がぼやけるといけないので、いまはやめます。
その4点とは・・・
1. なんにも聞き取れない速い素材からはじめる もごもとシャドーイング
2. 目的の外国語で なりきりシャドーイング
3. 少しずつゆっくりな素材に移っていく
4. 音の肌触り? 肌理? 温かさ冷たさ? 立ち上がりの鋭さ、柔らかさ?
を写す
であります。
今晩は、これにて・・・!
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