【新しい旅立ちへ・・・】 ゼロからスタートへの提案 メモ#2

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メモ#1で書いた A提案 「A. 従来の学習法を併用してみる」 について
少し覚え書きを・・・

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まず第一にお断りしなければならないことは、

  A提案は多読に害があるかもしれない

ということです。くわしくはすぐに書きますが、
【毒リンゴ】マークのつく提案だということはくれぐれもお忘れなく!

  (バンクーさんに、ほかの学習法をやってみてはどうでしょう、と提案したのは
   誤解を招く書き方でした。バンクーさん、このあとをよく読んで、くれぐれも
   ご注意を!)

* A提案 のよいところは、ほとんどの人たちが 従来の学習法 と言えば、
  どんなものかご存じで、すぐにも本屋に走って、学習本を買ってはじめられる
  ことでしょう。

  (B提案 C提案 は簡単にははじめられません、おそらく。)

* これまでにも、従来の学習法を見事に活用していると思われる人がいました。
  決して多くはありません。主観的な言い方ですが、「ほんの一握り」でしょうか。

  そんな風に、バンクーさんやそのほかの人がさまざまな学習法のどれかを
  見事に活用して、読みが深くなったり、溢れるように話しはじめたり、
  日本語とあまりくぁらない速さで文章を書けるようになったりする可能性は
  ゼロではないと思われます。

* その一方で、多読に害のあることがありえます。

   すべての学習本をわたしが知っているわけではないので、
   個々の学習法の利点欠点を言うことはできません。

   そこで、いまわたしが考える着眼点を書いておきます。

   多読はどうも「部分よりは全体」に重きを置くことで効果を上げているようです。
   そこで、

     「一つ一つの語や音に注目する学習法には慎重に!」

   ということです。

* 「慎重に」とはどういうことかというと・・・

   まず第一に、多読をはじめたばかりの人は従来の学習法を併用することは
   避けた方がよいだろうとわたしは考えます。

     (「はじめたばかりの人」というのは、実にあいまいな言い方です。

      たとえば、1000万語以上多読したという場合でも、
      一つ一つの語にこだわって辞典を手放せなかったり、
      SVOなどの文法分析をしたくなったり、
      一つ一つの音を聞こうとがんばったり、
      一つ一つの音の「発音」を練習したりすることがあります。

      その場合は1000万語以上読んでいても、
      「はじめたばかり」に近いと言えるでしょう。)

      逆に分析的な読み方(一つ一つの語や音にこだわる読み方)をして
      いなければ、はじめたばかりでも「はじめたばかり」ではないと言えます。
      最初から細かいところにはこだわらない読み方、聞き方ができる人は
      います。その場合は学習法を併用しても害は少ないかもしれません。

      ただし、そういう人は従来の学習法を併用する必要をそもそも感じない
      かもしれません。)

  たとえばバンクーさんの場合はどうなのでしょう?
  わたしはその点をよく確かめずに学習本をやってみては、と書いてしまいました。
  1000万語以上読んでいても、全体から理解をはじめる読み方ができない場合が
  ある以上、350万語のバンクーさんに学習本をやってみては、と提案したのは
  少々軽率だったかもしれません。

  では、バンクーさんが「慎重に」学習本を併用するというのはどういうことか
  というと、自分を観察しながら、全体から部分への読み方が損なわれていないか
  どうかを「慎重に」確かめながら併用することでしょう。

  多読ですっかり全体から部分への読み方ができるようになった人でも、
  TOEICの勉強をはじめたとたんに「さらさらと」読むことができなくなったという
  例があります。

  大学でも、わたしの多読クラスで細かいところにこだわらない読み方ができる
  ようになったあと、別の英語の先生が辞書を引いたり、訳したりということを
  要求するので、「多読ができなくなった。あの先生になんとか言ってほしい」
  という学生がいます。

  A提案 を採用する場合は、くれぐれもご自分の状態を丁寧に観察して、
  多読的読み方が損なわれていないかどうか、確かめながら進めてください。

メモにしては長くなってしまいました。

いったんここで、記事にします。あとで考え直して、付け加えたり、削ったりすることが
あるかもしれません。

でもまあ、まずはここまで・・・
おそらく舌足らずの箇所がいくつもあることでしょう。
いまは単なるメモですが、みなさんの質問や疑問を受けて、
少しずつ穴を補い、順序を整えて、まとめていきます。

あしたは B提案 を・・・