はしたないタイトル、御免蒙る (って、読める、WWさん?)
多読が広まり始めて以来、信じられないような報告が週に1回は届く・・・
ということはこれまで何度も書いてきましたが、今週は二つです。
先に届いた方は、なかなか編集がむずかしいので、
今晩届いたYYYさんのメールから・・・
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多読の影響が5年間の中断を超えて残るとは!
こういうことがあるから、みなさんからの報告は非常に貴重な資料になるのです。
次男のXXXですが、5年くらい多読ネタはまったく無しでしたが・・・だって中1でやめちゃったもん!本人の意思なくては無理とあきらめている親だし、私の息子だけあって気持ちがない事は全くしません。現在、高校3年生。
多読は5年生後半から中1まで、5千冊くらい。25万語、YL1.5以下。一番好きな本は?と聞くとMR.Patter と Henry and Mudge 言っていたところで多読は終止符。それ以後は学校英語の勉強はせずテストを受ける日々。高校受験も中高一貫高だったから無し。定期テストは平均点くらいでしょうか。提出物だけは英語の先生が催促してくれるのでちゃんと出していたそうです。親も放任しておりました。
5年間放っておいたという親がえらい!
たいていは、なんだかんだ、多読をせっつくところでしょうね。
場合によっては受験勉強しろと言いたくなる・・・ 親ってそういうもんです。
そして、ですね、2年半くらいで 5000冊 は、すごい!
そして、ですね、その冊数で 25万語 がもっとすごい!!
1冊あたり500語平均ということですからね。
そして・・・
1冊あたり500語平均ということは・・・
YL1.5以下 つまり年齢レベルで言うと、
小学校低学年くらい以下というところがまたまたすごい!!!
これは要するに、電通大の YくんやHくん と同じような読み方だった
ということだと思われます。
だとすると、いよいよ やさしい本の大切が裏書きされることに・・・
大学受験の時期となり、本人から外部テストの英語がレベルの高いクラスと同じくらいだったよ~と聞きました。ありえないだろ~と思っていましたが、あれま、リスニングと長文読解がよろしい事。だが、穴埋めや文法箇所はひどいもんです。でもリスニングと長文読解でそうとう稼いだらしく、総合的には進学1コースくらいの点数だったです。(XXXは部活動に精進しており勉強はその場限りの子です)これが、外部テスト2回続いたのでまぐれではなさそうです。
この得点の仕方はまさに多読育ち(?)の典型ですね。
リスニングと長文読解がよくて、穴埋めや文法問題が弱い。
ということは5年前までの多読の影響が残っているということですね。
これがいちばん驚いたことですね、今回のYYYさんの報告で。
「定期テストは暗記だし、いつも勉強しない人がしたら良い点取れるよ」と言ったら、「今までした事もないし、どうせしたって変わらないからしない。」だそうです。もともと、直感と感覚でしか解いていないのでしてもしょうがないらしい。
もちろん、「直感と感覚でしか解いていない」ところも多読仕込み(?)。
親の言葉がひっかかったのか、彼女とテスト勉強をしていて、彼女が単語一つ一つを日本語で言って、それをひっくり返して直訳するのをみて
驚いたそうです。彼女の方から、「日本語にしないで英語です~うと理解しているの?」と逆に驚かれたそうです。XXXには、「普通はそうなの!」と言ったら、「そうなんだ・・・」との返事。 多読も中1までだけどその感覚まだ残っているの?と、驚いてしまいました。今だに日本語介入がないし、直感だよりの様子。
「その感覚がまだ残っている」というところが大発見なのです。
そんな中、英語の評定を聞いたら、外部テストの評価と提出物の効果でしょうか?思ったより良くてびっくり。 児童書、絵本、読み聞かせの底力を見てしまいました。だって、25万語でYL1.5ですよ。今まの経験では大学受験はYL3以下の児童書、語数は150万語で乗り越えられると思っていました。この数字も今までの定説を破るものですが、学校英語に出逢う前に英語回線が出来上がってしまっていれば、単語暗記や熟語暗記、文法、構文をまともにやらなければKEYみたいな事が(YL1.5でも充分)有りえるのかな~と思いました。GRではこうは行かない。Leveled readersと絵本、読み聞かせ、英語学習者の為の英語でない自然な絵本なんだろうな~と・・・・
そして ↑ このことですね。
25万語で YL1.5 つまり小学校1年生か2年生程度とされる本を読んでいただけ!
わたしの甥Sくんの例から、170万語、YL3 で大学受験が大丈夫という例があること
はわかっていたわけです。
でも、まさか、25万語 YL1.5とは?
でもでもね、電通大のHくんは 10万語足らず、1冊1000語以下の本ばかり読んで、
TOEICの点数が320から640になったのです。
多読がいったいどんな変化をもたらすものなのか、
これまで底知れぬ(あるいは天井知らず)という予感はありましたが、
いくらなんでもこのあたりが 底 あるいは 天井 ではないかと思われますね。
それにしてもなんという 底 なんという 天井でしょうか・・・!
大学の方は、スポーツで英語の評定が良い子は少ないらしく、インターハイでは成績を残せませんでしたが、英語のお陰で本人の第一志望の大学にほぼ決まりました。大学に行ってから勉強が大変になるし、普通の勉強はできないだろうから多読復活すれば?と聞いたら反応が良かったです。
多読のお陰で進路が決まったようなもの。英語を心で感じる事ができる・・・それが一番だと思うのですが・・・この話は極端な話かな?
XXXくん、YYYさん、おめでとうございます!
英語を心で感じる・・・
極端ではないような気がしてきましたね、どうも。
辞書や問題集や試験の点数に注目することが 極端 なのかもしれません。
YYYさん、XXXくん、ありがとう!!!!!!
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