一つ前の記事で紹介したある学生の 英訳 について、「ナビィ」さんから励ましの
メールが届きました・・・
************************************
酒井せんせー、こんにちは。ナビィです。
電気通信大学生の多読的ライティングを読みました。なんか、英語版の星新一のショート・ショートストーリーを読んでるような感じでした
。これは、確かに学校英語一筋では書けない英文だと思います。
せんせーのクラスを疑心暗鬼で(笑)受講しにくる1年生に、「こんな文章が自然と書けるようになる」と見せてあげてはいかがですか?
はい、星新一のショートショートの英訳です。
で、一つ書き忘れてましたが、この学生はこの英訳を3時間くらいで一気に
書いたのだそうです。
そのへんも多読的・・・
というのはどういうことかというと、もちろん間違いもあるし、ところどころ学校英語が
のぞいているし、ですが、全体として「何も考えずに」に近い速さで訳したということ
でしょうね。それを「多読的」と呼んでみました。
(TOEICや大学入試を控えた人にも必ず言うのですが、
お勉強で習った文法や単語の知識よりも、多読であなたの体にしみこんだ
知識の方がはるかに豊かなのだから、「勘」で答えなさい、考え込んじゃだめ、
って。)
それから「疑心暗鬼」の学生に読ませてはどうかという提案・・・
なるほどね、とは思うものの、多読をはじめたばかりの学生には学校英作文と
どこがちがうのか、わからないでしょうね。 その・・・ なんというか・・・
わたしがよく言う 流れる文章 というのはまったくわからないでしょう。
まだリズムもメロディもわかっていないし、「一気」に書いた文章の勢いや
力なんていいうのは、一語一語追っている段階では感じられるはずがない。
多読以前または、多読開始直後の学生がわかるとしたら、
「へー、たくさん書いたもんだ、おれにはできねえな」
くらいのところでしょう、残念ながら。
言ってみれば、たくさん吸収した人でないと、わからない。 そこも 多読的・・・
最近のコメント