「そふぃ」さんの発案でみなさんに呼びかけたときは「相談会」という名前でした。
集まるのは受験をすぐそばに控えた高校2年生か3年生が4、5人と考えたからでした。
ところが参加申し込みが相次ぎ、ふたを開けてみると教室に24人、Skypeに3人、
わたしとそふぃさん入れると30人近い人が集まりました。
(実はその間、研究室で絵本を読み続けた人もいるので、ちょうど30人!)
そこで、相談会ではなく、ブレーン・ストーミング、というか、とにかくいろいろ
言ってみよう、という会になりました。
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で、今回の「相談会」を種に、今後のためにわたしがいま「多読で受験」について
考えていることをいくつか・・・
* 「多読で受験」がうまくいったそふぃさん「ヒロ」くんの場合は、珍しい場合なのでは
ないか?
・・・ かもしれません。 あの場では言い忘れましたが、わたしが受験支援した
10人ほどの人たちを見ると、わたしにはそう「珍しく」ありませんが、
「多読で受験を!」と唱えるにはまだ圧倒的に(?)例が少ないですね。
* そふぃさんやヒロくんの場合は、論理的思考力が優れていたのではないか?
優れた論理的思考力を誰にでも期待できるのか?
・・・ できないのかもしれません。
(けれどもわたしの思うに、日本語を使える程度には外国語だって使えるように
なるはず! ではないか?)
いずれせよ、まだ例が少ないですね。今後多読を受験に利用する人を増やす
ためにある計画が誕生しました。そのことはまた後で・・・
* マニュアルはない!
そふぃさんに対して「それでは1日何時間多読すればいいでしょう?」という
質問が出て、「せにょーる」さんがこう答えました。
「多読で受験」はレール敷こうとしているのではないことを確認する必要があると
思いました。
(「多読で受験」はレールではなく、多読三原則と同じで、方向を示すものに
なるといいなと思っています。
塾の方向に行ってはだめだよ、予備校の言うなりになっていけないよ、
学校の買わせる問題集や参考書を鵜呑みにしてはいけないよ、
受験対策の「常識」は疑ってかかって、もう一度自分で考え直そうね、
という提案なのですね、わたしの惟うに・・・)
だから、何を何時間・・・ といったことは含まれない。
もっともっと原則的な指針を目指しています。
わたしの「多読で受験」実験はここ5年ほどの間に、どんどん単純になってきました。
既報のように 以前は「多読100万語のあと、過去問、「速読英単語」、Grammar
in Use などを考えていましたが、甥のSくんが過去問以外はやらなかったこと
その後も過去問以外はどうも必要ないようだと思われたことから・・・
* わたしの考える「多読で受験」は多読・多聴・シャドーイング+過去問
と言う風に単純になりました。よく考えれば、それ以外には合理的な方法は
ないですね。ほかのやり方は「全般的英語力を伸ばしつつ、入試はついでに突破」
みたいなもんですね。
受験対策はドーピングなのだから、対象を絞って(TOEIC、希望大学、
希望高校など)余計なことはやらずに短期間で!
* 受験生が塾や予備校に通わずに受験準備ができること
受験生あるいは現役生が受験のために塾や予備校に通うのは、最近の傾向に
すぎません。塾や予備校や通信添削や家庭教師が受験対策を「恐怖産業」として
宣伝してきた結果でしょう。
その結果、誰も彼もが小学校から受験塾に通うようになっています。
(うちの息子の友だちもそうだった)
それは異常です。
なんとか、静かに家で、本当に必要なことだけをやる受験対策の方向を見つけたい。
* けれども多読と同じで、仲間がいた方がいい。
そこで、いつか多読仲間があらゆる種類の受験生を手助けできるといい!
多読がはじまったばかりのころは、こんなやり方で本当にペーパーバックが
読めるようになるのだろうか? とみなさん不安(不審?)に思っていました。
多読的受験もきっと同じように不安な受験生がはじめることになるでしょう。
そこで、児童英語教室の「延長」で受験相談を受けられるように、また、
多読村でも、いつか受験手助けの掲示板なり、wikiができて、
そこでTOEICなどの受験生もいつでも社会人、先輩、仲間からの助言を
受けられるようにしたい。
* 全訳プロジェクト
これについては記事を改めますが、要するに大学受験のドーピングとして
論理的思考力を伸ばすのに、具合がいいのではないかと、
せにょーるさんとわたしの意見が一致して、とにかく呼びかけることにしたものです。
みなさん、4時間も続いた暑い日の熱い議論でした。
わたしが印象に残っているだけでもほかにもありましたね、いろいろ。
みなさんが感じたこと、考えたことを お知らせください!
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