多読三原則のできるまで・・・ 第1回

Pocket

ときどき来し方を振り返り、行く末を占ってみようと思います。

その中で、次第にわたしの居場所がはっきりするでしょう。
また、わたしの向かっている方向もゆるゆると姿を現すことでしょう。

その道があなたの気に入ったら、いっしょに歩きましょう。

***********************************

多読三原則はいま思うに、結局 みなさんに Loosen up! と呼びかけているの
ですね。

学習という緊張をほぐし、学校英語という狭窄衣を脱ぎ、
辞書や文法といった重荷を捨てて、
身軽に外国語と付き合っていきましょう・・・

・・・そういう提案なのだなと、
先日銀座のアップル・ストアで10分間の短い講演をしたときにつくづく思いました。

  (講演を主催した eigoTown の社長(実はわたしたちの仲間の一人の
   20年前の知り合いであることが判明、二人はパブでしばし思い出話に
   ふけっていた!)

eigoTownの社長はもちろん辞書なしも、ただたのしめばいいも、
はじめて聞くことなので、わたしは講演開始前の短い時間にさっと説明をする必要が
ありました。

そこでとっさに口をついたのが さきほどの Loosen up! でした。
ま、「肩の力を抜いて!」と言ってもいいでしょうね。

三原則を一言で言えば  「楽しく!」 だという説明はこれまで何度もしてきたの
ですが、あの場ではほとんど意味をなさないような気がして、わたしは

    You know how Japanese people learn English, don’t you? They
  are too uptight. They never thought it possible to enjoy the 
  process. I know it because I was one of them for ever so long.
  And that’s why I had to come up with the three golden rules,
    you see. I had to be liberated. They had to be freed from the
    shackles, so to speak.

というようなことを言ったわけです。

でもはじめから三原則だったわけではないし、
これからも三原則のままかどうか、それはわかりません。

来し方が夕闇に溶け込んでしまわないうちに、すこしでも思い出して、
そのおぼろな影が行く末を照らしてくれるよう、これから書き付けておこう、
と考えています。