わたしの教室からはじまった多読はいまや多読・多聴を経てtadokuとなってきました。
つまり多読でうまくいった考え方は、ことばを獲得するさまざまな面で使えそうだと
見当がついてきたのでした。そこで多読的考え方を試す外国語獲得をtadokuと
ローマ字で書くことにしています。日本語でいえば「をさなごのやうに」かな?
そしてtadoku(=をさなごのやうに)の先に、たとえば creative writing があります・・・
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Sくんのミステリーは creative writing です。
(creative writing とは小説や詩や戯曲などの「創作」のことですね。)
で、多読と 多読的ライティングとcreative writing について・・・
Sくんとじっくり話すことができました。
中学のころから暗記がいやだったとのこと、
「こんなことやってなんになるんだ」と思っていたというのですから、鋭い!
そこへ高専に入って多読・・・
Sくんの読書量は150万語を越えたあたり。
いわば「比較的少量の多読」のあと、創作という形で溢れたと言えます。
多読村の村人たち(わたしの勝手な命名ですが)は
どんどん書く方へ書く方へとなびいているかのようです。
ブログで見事な英文を披露している「Raquel」さんや「emmie」さんがいます。
掲示板で英語の投稿を見かけるのは、「chico」さんや「しげぽん」さん。
この人たちはざっと1000万語から3000万語くらいで書くことをはじめたと
思われます。
Raquelさんにはしばらく前から、ご自身でロマンス本を創作することを薦めています。
emmieさんにも薦めていますが、創作となると5000万語か1億語読む必要が
あるのかもしれませんね。
chicoさんはすでに掲示板で gogyouka という詩を書いていて、
最近はとみに深さと鋭さを増しているように思われます。
chicoさんの読書量は知りません。本人も知らないと思われます。
読んだことはありませんが「雫」さんも書きはじめています。
(読書量はどのくらいだったかな?)
そしてあの Oさん がいます。Oさんがファンタジーを書きはじめたのは
中学1年で多読をはじめて2年半後。たぶん70万語くらい読んだところでしょうか。
(近いうちにOさんの書いているファンタジーについてよいお知らせをすることに
なるはずです。楽しみに!)
何度も登場するリボンちゃんの場合は小学校3年の6月はじめに、
5ヶ月の読み聞かせのあと Oxford Reading Tree のStage 1
The Lost Teddy にお話しをつけました。(口頭です。)
そこまで読み聞かせしてもらった量はおそらく10万語以下。
やはり樽はこどもほど小さくて溢れやすいのかな?
これまで日本の英語学習法は 創作 などにつながるものは一つもなかったと
言っていいでしょう。わたしは長いことこの「業界」にいますが
聞いたことがありません。
ですから、多読・多聴で樽から外国語が溢れるまでの時間や量については
多読村が日本ではじめて資料を集めていると言っていいでしょう。
これからもっともっとこの村では exciting なことが起きるはずです。
そしてそれはこのブログを読むみなさんどの人にも起きるのです。
(だって、上に挙げた人たちはちっとも特別な人たちではないのですから。)
多読村はSくんやOさんやリボンさんやもろもろの人たちに引っ張られて、
原野を切り開いて行きます・・・
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