「そふぃ」さんの多読的受験報告#2の中に
「シャドーイングは受験にどのように役立つのか」という節があり、
そこで「シャドーイング」によって意味の塊を自然に捉えられるようになる可能性が
語られていました。
今回はほぼおなじ可能性を「NEO」さんが見ていることがわかったので、
ご紹介します・・・
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NEOさんのブログにシャドーイングのことが書いてあると、
Whiskersさんからメールがあり、行ってみるとたしかにおもしろい!
かなり長い記事なのでいまはそふぃさんの受験報告と関わる部分だけを引用します。
多読をはじめて、気がついたのですが、多読だけ、読むだけでも音は良くなったな~と思うのです。それは100万語を越したころデルトラを読んで、初めて斜め読みを経験しました。斜め読みの時は分速220ワード~250ワードでした。この読み方は面白くて先が知りたくて、文字を見ているけど頭には映像が走っていて、文字に関してはキーポイントとなる単語だけを広い読みをし、重要でない言葉は流しているのです。それを体験した時には、感動の嵐で、日本語の読書もそういう感じなので英語の読書も同じになったと記念すべき日でした。
そういう本に出逢うないと気がつかない事だと思うのですが・・・・・
この拾い読みをする言葉って、英語を話す時や、朗読する時に強く発声する言葉です。流し読みをするところは情報として補足程度なので繋がったりする。そしてたくさん読んでいるうちに長い文章でも分析する事なく、切れ目が分かるようになってくる。
その感覚で英語の文章を読んでみたら(音読?朗読?) コラムの作者の気持ちになって伝えたい重要な言葉は強く、ゆっくり、その他の補足語は流す感じで音読できるようになって文章単位で塊として随分と良い音に変わっていると気がついたのです。
これはそふぃさんが書いていることとほぼおなじことなのではないかと思われます。
また、ほぼおなじと思われる現象は実はわたしも2年近く前に見ていました。
電通大の学生で、聞き読みシャドーイングを20時間くらいした学生が、
その間内容がわからないまま続けていたのに、わたしが試しにやってもらった
音読で、意味の切れ目やリズムやメロディーがすばらしかったのでした。
けれども今回そふぃさんとNEOさんの書いたものを読むまで、
(聞き読み)シャドーイングがどういう風にあの学生たちに作用しているのか、
わかりませんでした。
どうも、(聞き読み)シャドーイングをすると、「音から見た文のあり方」が
(変な表現ですが)体に染みこむのかもしれませんね。
受験対策にシャドーイング--思ってもいなかった展開です。
わたしも受験支援に試して見ます!
ところで、おなじ記事の中に
シャドーイングのファースト・ステップは大きい声が出るようになるか
という一節があります。
そうですねえ、これも考えていなかったぞ!
わたしは常々シャドーイングの第一歩は「途切れずに続けること」と言っている
のですが、その前に「大きな声で」が先かな? 「途切れずに」が先かな?
これも授業で確かめてみます!
なお、Whiskersさんと「Tsubasa」さんのコメントも読んでください。
Whiskersさんはわたしへのメールの中で、
シャドーイングはよくても、考えながらしゃべるとJapanese Englishになる。
そうですよねー。そして、Japanese Englishの特徴は、文法偏重の学校英語とすごく関係が
あることに最近私は気づきました。
学校英語では、文法的に正しいことが求められるので、たとえば前置詞が
正しくないといけません。だから、どの前置詞かをはっきり聞こえるように
音読したり、しゃべったりするのです。
これは、普通の英語の話し方では、よほど何かを強調するためでなければ
ありえないことですよね。もうそこで、正しいリズムが身につかなく
なっているのです。もちろん、それだけではないとは思いますが。
このWhiskersさんの発見もすばらしいです!
「文法的に正しく → 前置詞を強調してしまう → リズムが出ない」
こうやって、学校英語とtadoku(言葉のあらゆる面を「多読的に」身につけて
いくこと)がきれいに対照的に整理されていくのですね。
たとえば多読的ライティングでは
「文法的に正しく → 細かいところに気を遣う → 文が流れない」
とかね。
そしてTsubasaさんの「そふぃ報告」についての解説も読んでください!
Tsubasaさんも、そふぃさんの言う「シャドーイングで自然な区切り方ができる
ようになれば、文章がどこで区切られているのかが判るようになり、
さらに読解力が増す」に感心しています。わたしも、こういう見方はこれまで
なかったと思います。
こうやって、tadokuはいままでだれも知らなかったことを「発見」していくのですね。
ワクワクします!
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