多読と試験・・・

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多読だけで試験対策は大丈夫なんだろうか?  

これはとてもよく聞かれる質問です。
わたしは大丈夫だと考えています。

その根拠もだいぶそろってきました。
「町の名前をひとつ」のトップページ、真ん中のコラムの下の方に
「タグクラウド」というものがあります。その中の「多読と受験」をクリックしてください。

そうした記事と重複になる内容もありますが、さらに最新の根拠を!

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多読と試験について最新のメールをくださったのは、ある児童英語の先生です。

今日、高1の長女が先日行われた実力テストをもって帰ってきました。
 
 
国語と数学はもうちょっとなんとかして~~という感じですが(正直。。。)
 
英語はびっくり。な~~~にひとつ勉強していないのに
校内の順位ですが、270人中17位でした。
 公立の偏差値60くらいの高校です。
とある模試会社による実力テストで、その中での順位でしたが、
判定では英語だけなら MARCH (明治 青山。。。とかいうやつ)
のレベルを超え北大、九州大も狙える範囲という結果が書かれていました。
 
(もちろん今の段階で何をいう。。。。というものなんですが)
 
 
私が驚いたのは彼女が今
どの大学に兆戦できるレベルなのかなどということではなく、
彼女がまったく英語の勉強をしていないのに、と言うことです。、

 
 
とにかくほんっとうに、高校に入ってからは特に、英語を勉強してないんですよ。
 

定期テストも酒井先生の指示どおり、教科書を10回くらい読んで
一日前に単語チェックしました。
文法はGRAMMER In USEで範囲のところだけ押さえ、
宿題だけはしかたないから
適当にやって提出しているという状態でした。
(それでテストは7割取れてますから。問題無しということで。。。
赤点さえとらなければいいと伝えてあります。)
この前の定期テストでの順位は100位くらいだったと思います。
 

 
小学校から多読をはじめ、
中学までに読んだ語数は45万語。
この春からは部活でまた忙しくて
本もちょこっと読む程度でしたが。。。
 
夏休みに”なんか気に入った~~”とかいって
サッカーの the wayside schoolを一冊読み、
後はORTの簡単なのをぽこぽこ読んでました。。。
 
 
本当にそれだけです。
 
それでこの結果って、やっぱり多読ってすごいですよね。
 
児童英語に多読が入ってきてから5,6年になります。
そろそろ多読で育った子供たちが
大学入試での力を見せてくれるころだと思います。
 
このあとは中学に入ってからは漫画をたくさん読んで
英検2級に合格してしまったお知り合いの先生のお嬢さんなど、
強力な方々も控えてますし、楽しみですね。
きっと多読では受験は勝てないとか、
文法、ドリル練習に重きをおく先生方に
どっさり言える例が増えてくることでしょう。
 
 
うちの生徒たちも6年生ですでに45万語を読んでいる子が3人。
このまま続けてくれたら、どんなすごいことになるだろうと思っていますが、
保護者の理解を得るのもやっぱりそう簡単ではありません。
 
 
長女の例をしっかり数値で示していけたらとおもっています。
 
(今回も順位等、具体的な数値をおこがましくも書いてしまいましたが
けして変な意識ではありません。
中学高校に入ってから多読を始めた学生さんたちとは少し違い、
学校英語が入る前から多読を始め、
”訳をする”と言う意味さえ知らずに育った子供たちが
この先どのような力を発揮してくれるのかということに注目し
その成果をお伝えしていきたいと思ったからです)

 
 
 
ちなみに、最近我が家ではみんな漫画にはまってます。
多読学会から教室用にお借りしてたものです。
漫画ははじめて読んだのですが
最初は読みづらそうで、”だめか~~”と思いました。
でもすぐになれてすっかりはまってしまいました。
 
 

娘たち二人もむさぼるように読んでます。
長女はもっと読んでいたいから
学校行きたくない~~~!!とか言ってますよ。。。
小6の娘も英語であることなど物ともせずに読み進めています。
 

 
中学生がこれで英検2級に受かったって言うのが
ものすご~~くよくわかりました。のめり込んでしまい
英語を読んでいることなど忘れてしまいますし、
難しい言い回しはなく、繰り返される基本的な表現で
感覚的な理解を深め
さまざまなことを自然に蓄積していくのでしょう。
 

 
もっと読みたいので色々な漫画を買って手に入れたいけれど
値段が高いのが悩みどころですね。。。。
 
 
 

 
長女には今後はレッスン時間を週一儲け、
多読、多聴、ニュース記事を少し読む、
Vocabulary in use, Grammmer in use
を少しやる時間を持たせていきます。
 
 
成果や様子を時折報告させていただきますね。
 
 
それではまた。

定期テストは100位で、実力テストは17位・・・

「なんか気に入った~」と言ってSacharのSideways Stories of Wayside
School を読む・・・

定期試験は直前に(だと思いますが)教科書の音読10回、単語調べ・・・

manga大好き・・・

どれも多読でうまくいくこどもたちの典型的な様子のような気がします。
おそらく定期試験の得意分野は長文で、不得意分野は文法、発音、並べ換え
じゃないかな?

こうした報告を積み重ねていって、なんとか大跳躍のできる人たちには
安心して楽しい外国語獲得をしてほしいものです。

続けて、最近の「多読と試験」状況を記事にします!