「レーヌ」さんがメールが届き、読めなかった児童書を報告してくださいました。
こういう報告も大歓迎!
児童書が読めなくてがっかりという人は、ほっと胸をなで下ろす?
(わたしのコメントが邪魔な場合は、飛ばして引用だけ読んでください。)
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ペーパーバックが読めたのに、児童書が読めない・・・ とか、
児童書が読めるようになっていないから、ペーパーバックはまだ無理・・・とか、
多読に自己規制は禁物です。読めなかったらどんどん本棚に戻せばよいのだから、
奔放に、気儘に、わがままに手を出す!
そして、読めなくてもめげない!
「きょうのところはこの辺で勘弁勘弁しといたる!」と放り出しましょう!
私が何と言ってもだめだったのはThe Mystery of the bad luck curse
です。冒頭3.4人の人が次々に出てきて、頭の中にはてなが同じ数。児童書だ、易しいはずだと思っていただけにショックで、パニクって投げました。以来、一度も開いていません。
それから、Anastasia Last Grand DuchessとかIsabel Jewel of CastillaなどRoyal Diariesの内、英語名前じゃないもの。アナスタシアは
ロシア語名前、イサベルはスペイン名前で、誰がだれだかさっぱりわからなく
なり、 Carolyn Meyerさんのこり方は嫌いじゃないけど、難しすぎるよう、と
投げました。おなじように、Anna of Byzantiumも投げたなあ。
まだあります。E. L. Konigsburg。Jennifer, Hecate……とMixed up files……は読んだんですが、A taste of miniever……はだめでした。
どうも、勢いに乗ってすぐに読まないと挫折するようです。
それから、Ally CarterのI’d tell you I love you, but I’d have to
kill youはやっぱり投げましたね。
当然の結論かもしれませんが、名前が次々に出てきてしかもごちゃ混ぜ
になってしまうものと、今現在興味がないことが主題か、しばらく興味のある
ことが出てこない本がだめです。
たくさん読むと、こんな風に本が主人公ではなくて、自分が主人公になるのでは
ないかな? 読めないのは自分が悪いのではない、相性が悪いのだ、とか、
好みに合わないから、とか、レベルが合わないから、といったいいわけが上手に
なる--これも多読がうまくいっているということでしょうね。
Sarah, Plain and tallも半分まで読まないで投げたなあ。
Princess Diariesも結構読みにくい巻が多かったし、基本的にヤング・
アダルトの好みが狭いんだと思います。命の危険にさらされている王女様は
いいけど、普通の中高生の恋愛ものはだめですね。
Sarah, Plain and Tall なんて、みなさん絶賛の本ですからね、
なかなか手強かった、投げた、とはいいにくいでしょう。
レーヌさん、ありがとー!
あ、あと、日本語では好きだったけど全然歯が立たなかったのはGreen-knoweです。翻訳を読んでいたのにだめだったのはあれぐらいだと思い
ます。
Green Knowe はたしかにむずかしいと思います。
ボストンさんは詩人だから? それともほかに理由があるかな?
いまはわかりません。そのうち、手強い児童書の特徴をみんなで論じるのも
おもしろそうですね!
一応読めたけど、Someday Angelineも読もうと思ってからすごく時間が
かかって、読んでも結構読みにくかったです。
興味はある歴史物だけど、Pauline FrancisのThe raven queenは語り手が大して長くもない一章ごとにスイッチするので、すぐに投げました。
Someday Angeline も評判の高い本だから、なんとなく「読めなきゃいけない」
みたいな本になってるかもしれませんね。「多読は読書」なんだから、
みなさん好き嫌いを言っていいと思います。
(「学習」だと「段階」とか、「基礎」「中級」「上級」のように学習順序みたいな
ものがあって、途中をはずしてはいけないような気になるんでしょうが、
読書と思えば好き勝手に読めるのでは?)
逆に読みやすかったペーパーバックというと、やはり得意の歴史物ですね。
Margaret Campbell BarnessのBrief Gaudy Hourは一番好きなアン・
ブーリンもの。
Laurien GardnerのThe Spanish Brideは高校生が集まってわいわい
やっているような、歴史物だけど雰囲気は現代ものということで、結構読み
やすかったです。スペイン名前でも、誰が誰かわかるぐらいしか人数が出て
こなかったですし、わかりやすい名前ばかりでした。
Norah LoftsのThe King’s Pleasureは圧倒的な迫力でぐいぐい引き
込まれて、問答無用で最後まで連れて行かれました。そもそもキャサリン・
オブ・アラゴンについては随分色んな本で読んだので、主要登場人物は
暗記していましたし。
それからJean Ryhsが、英語が母語じゃないのかな? すごく読みやす
い英語を書きます。Wide Sargasso Seaは日本語でも読んでいたし、
とても平易な英語で書かれていて、話がどんどん入ってきました。入ってきた
その話が重すぎて思わず投げましたけど、文学とは思えないほど易しい英語
でした。YL4~6でつけました。
Wide Saragasso Sea はだれかも言っていたなあ・・・
どなたか読んでみて、児童書とくらべてみてくれませんか?
歴史物は基本的に筋を知っていて、興味のないところはとばしても続きが
わかるので読みやすいです。でも、まだやっぱり10万語を超えるものになる
と途中で息が切れて読めなくなることが多いです。
あとは、David Handlerは文章が洒落てますけど、基本がハードボイルド
なので読みやすかったです。ひねくれたものの言い方をするから、わからな
くても自分のせいじゃないっていうことさえわかっていれば、易しいです。ヒス
トリカル・ロマンスも、最悪その巻で成立するカップルの2人だけがわかって
いればいいので、飛ばしやすいです。
↑ ほら、出ましたね! 「わからなくても自分のせいじゃない」!
この図々しさ(レーヌさん、ごめん)が育ってくると学習を抜けたと言えるでしょうね。
「それさえわかっていれば、易しいです」-- みなさん、覚えておいてください!
フランス語で読むとさらに傾向が顕著に出て、日本語で読んだことがあって、好きで場面を覚えている本はモンテ・クリスト伯でもアルセーヌ・ルパンでも原書で読めるけど、筋を知らない絵本は全然読めません。アルセーヌ・ルパンはGRを一冊読みましたが、ルパンの台詞がそのまま出てくる訳じゃないと思っただけで、読む気がかなり失せました。ルパンがしゃべってる~♪というだけで喜べるので、台詞が書き直されていると思うと、だめだったみたいです。
「読める、読めない」って、つくづくわからんもんですね。
「おもしろい、おもしろくない」もわからない・・・
そういう風にわからないからおもしろいんでしょう。
せっかくの多読をくれぐれもしゃっちょこばった「学習」にしてしまわないように!
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