児童書よりも読みやすい大人向けペーパーバックがあるという「Julie」さん、
「夜行猫」さんの話に、さっそく「牛印牛乳」さんが比較リストを作って掲示板に投稿
してくださいました。
そして、メール・フォームからは佐藤まりあさんが次のような比較を・・・
いつものように、わたしの解説が邪魔な場合は引用部分だけをお読みください!
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大人向けペーパーバックより難しい児童書、そして絵本(!)はかなりの数が
発見されております。中でも多読普及初期に有名になったのは
「くまのプーさん」、「くまのパディントン」などで、かわいい顔して手強いやつと
呼ばれていました。
「黄金の羅針盤」シリーズはたしかにむずかしい!
むしろそのむずかしげな文章がこちらの世界のわれわれには計り知れぬ
奥行きを感じさせるといった感さえありました・・・
大人向けペーパーバックより難しい児童書
黄金の羅針盤でブームになったPhilip Pullman の
Sally Lockhart Mysteries 3部作は手強いです。まずビクトリア時代の物語で、会話が時代劇言葉遣い。
阿片窟や貧民窟、とことん残虐な犯罪者、降霊会とか、
おどろおどろしいものがいっぱい。ここまで主役級だったこの人が、ここまで来て死ぬのか?と
いうアメリカン・ミステリではあり得ない(イギリスものではめずらしく
ないんだけど)登場人物設定...面白いことは面白いんですが、読み応えありすぎで疲れます。
第3巻がまた分厚い!
1巻・2巻を読んだ「ミステリ?なお茶会」常連さんの間で
「誰か読まない?」「次回に..」と押っつけ合って、私を含めて
まだ誰も読んでいません。
そうですか、Sally Lockhart Mysteries もむずかしいんですね?
最初の巻だけ持っているけれど、読んでいませんね。
わたしはビクトリア朝時代の背景って好きなので、読んでみようかな。
同じ、ビクトリア時代物で、大人向け娯楽作品の
The Cater Street Hangman の方がずっと気楽に読めます。《余談》
この作者は、おそらく実際に殺人経験のある唯一のミステリ作家
です。そういう興味で読んだのですが、「さすが経験者は違う!」と
感じるところはありませんでした。「さすが経験者」という感想は、自分も経験者であって初めて
そう感じることができるのであって、殺人経験者ではない私達に
リアリティを判別する能力がないのでは?という結論でおひらきに
なったのですが...
相変わらず博識のまりあさんです。
そうなんですか!? すごいな、その作者・・・
で、了解です、大人向けペーパーバックよりむずかしい児童書の筆頭に
いまのところは Phillip Pullman の「ライラの冒険」シリーズと、
Sally Lockhart Mysteries ですね。
いただいたメールは永久保存にします。ありがとー!
(もっと知らせてくださいね!!!)
注
なお、まりあさんのメールの最後の部分、「おひらき」とは、東京神楽坂で
まりあさんを囲んで毎月開かれている「ミステリーなお茶会」のことです。
まあ、なんとも大正ロマン風な、優雅なひとときに関心のある方はこちらへ・・・
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