自分から言うのもなんですが、映画「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーン扮する
王女に起きたようなことがわたしにも起きました・・・
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3日目(2日目? 最初の日は設営準備だけだった。きのう開会式)。
いま講演をちょっとのぞいてきましたが、例によって例のごとく、語彙だ文法だタスク
だと、細かい話ばかり・・・ 早々に出てきて、この記事を書いています。日本語の多
読用図書を展示販売しているので店番をしながら書いています。
まもなく次の講演がはじまります。
で、わたしがヘップバーンになった話。
大丈夫です。それは導入部だけで、本体は観光地でいかに安くおいしく食べるか
という話の方です。
「ローマの休日」の中でオードリー・ヘップバーン扮する王女がお忍びでローマ市内
を歩き回ります。あるところで若いイタリア人男性にパティーに誘われます。
で、わたしは「プラハの休日」の中であるレストランに入ったところ、居合わせた若い
チョコ女性(とそのお連れ合い)にパーティーに誘われました。
ま、類似点はそこまでなのですが、この二人が実によい人たちで、というか
プラハは大都市のはずですが、人々がちっとも擦れていない! お店の人も、
市電の運転手さんも、みなさん気さくに相手をしてくれます。
二人が連れて行ってくれたところは観光客の多い中心部をはずれたレストランでし
た。(実はパーティーではなかった! 後述しますが、二人は英語がかなり不得意
で、それでわたしが誤解したらしい。それもあとで書きます。)
で、そこのビールと食事が非常においしかった! そしてとても安かった!!
お礼にぼくが全員の分を払ったのですが、ビール飲み放題、それにおなかがいっぱ
いになるまで食べたのですが、一人あたり800円にならなかった・・・
ビールはそのレストランで造っていて、いくらでも飲めるくらい喉ごしがいい。
料理はビーフ・シチューみたいなものでしたが、これがまたすばらしくよい味だった。
調味料は塩以外一切使っていないのではないかと思われました。
沖縄料理のおいしさと方向がおなじという気がしました。
それでわかったのは、プラハがいくらすばらしいといっても、さすがに観光客向けの
レストランは非常に高いのですね。二人が連れて行ってくれたレストランは街中の
観光客向けレストランの半分以下の値段でした。
ビールが大好きという男性の話では、チェコ名産ピルズナー・ビールとして輸出され
ているビールはちっともうまくないそうです。
結論! 観光地では裏通りの、現地の人がたくさん入っている店を探すのが
いいらしい! 観光地に関するかぎり、安い方がうまい! というわけです。
ところで、招いてくれた二人の英語はきわめてへたでした。でも女性の方は
小さな「チェコ英」単語帳を持ってきていて、しょっちゅうそれを見ながら
一生懸命話してくれました。話がなかなか伝わらないので、あの手この手で何度も
おなじことを言い合ったり、それでも結局話題を放棄しなければならなかったり・・・
ところが地下鉄の駅で待ち合わせしてから夜10時過ぎに別れるまで5時間も、
片時も沈黙することなくいろいろ話ができました。途中から男性の方の友だちで
すこし英語が自由な人が加わって、わたしはプラハの春のこと、ベルリンの壁崩壊後
のこと、いまの暮らしのことなど、たくさん知ることができました。
外国人であれ、だれであれ、ほかの人とつながりたいという気持ち--
なによりもまずそこからことばが必要になるのだと改めて思いました。
「ローマの休日」のアン王女と新聞記者の間にもおなじことが起きていたのでしょうね。
帰国したら、二人の写真も貼り付けます。
帰国してずいぶん時間が経ってしましましたが、貼り付けました。
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