たどくのもーしご!

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おとといの「たどくのもーしご?」の記事の中で、「islaverde」さんの妹さんが
「のんべんだらり」で「根性なし」の多読をしてきたかのような書き方をわざとして
しまって、お気を悪くさせたのではないかと心配しておりましたが、
さすが「たどくのもーしご」さんです!

あんな失礼な書き方を気持ちよく受け入れてくださって・・・ 
(きっとわかってくださるとは思っておりましたが)

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多読と家族~妹の場合・その弐
2009年 08月 20日 (木) 01:14 | 編集
妹は、自分の話が酒井先生のブログで取り上げられたもんで、もう有頂天。
「やっぱり、あのセンセイはワタシのことを分かってくれると思っていた」と。
「これまで数々の金字塔を打ち立ててきたのが報われた気分」ってその金字塔とやらはどこよ。

妹「有名になったことだし(え?)、やっぱりハンドルネームが要るかもね~イスラ・ビアンカとか。姉妹でおそろいだし。オフ会でビアンカさ~んって呼ばれたらはーいって言うんだよね」

そんな自分だけ白雪姫みたいな名前は許さん。しかもそれはイタリア語だろう、というわけで却下。

なんか、語感の良くないスペイン語はないだろうか。

私「mocoにしたら?なんかかわいいじゃん」(腹黒い笑み)

しかし妹は私のブログを読んでいた。くそー。
(ここ参照http://laislaverde.blog53.fc2.com/blog-date-20080414.html)

さて、現在は語数225万語まで来たとのこと。(ちゃんと書くようにと念押しされた)
といいつつ、
「最近は語数もどうでもよくなった」
らしい。ちょっとそれを言うのは早過ぎないか?

そして一冊読み終わると必ず
「次何読めばいい?」と聞いてくる。
これがオフ会だと
「自分で読む本を探すのがいいんですよ」と微笑みを浮かべながら答えるところだが、妹の場合、
「(本屋に行くとなると自腹で購入することになるわけだし、アンタ無駄に語数だけは多いでしょ、その中からより抜き中のより抜きを教えてくれればいいの。ワタシの好みだって細かいところまで知ってる筈だし)で、何読めばいい?」
という意味だという事は分かっているから始末におえない。

そこで50冊か100冊に一冊の超おすすめを易々と教えてしまうのも頭に来るではないか。

「翻訳で読みたいなと思ってるのを原書で読めばー? ほらPaul Austerとか好きって言ってたじゃん」といってたまたま持っていたPBを渡した。
さすがにそれはまだ無理だったようでくやしそうである。(腹黒い笑み)

「あとねー、たまには自分で本買った方がいいよ。借りてばっかりだと自分の多読や好みは培えないよ(これは本心から言ってます)」

丸善でJorge Louis Borgesのダイジェスト版が目に留まったらしい。
「これにしようかなー」とか言ってる。おい、本気か?表紙がおしゃれらしい。
(まあ、いかにも好きそうって分かるんですけど)
本の厚さはGRと同じくらいだけど、アンタこれ・・・ジャケ買いにも程がある。
「この人の名前を読んでみろー!」
「ホルヘ・ルイス・ボルへス。それは知ってる」
でも英語版も翻訳だよ・・・
結局その本はしばらく本棚を飾ったあげく、ブックオフへ行ったのでした。

そもそも彼女がなんで多読を始めたかというと、ただ単に、
「グリシャムとかをスタバで読んでたらカッコいいなと思って」
ということらしい。
これがシェルダンだと「なんか知性がない感じ」
でダメらしい。自分の知性はどうなのよ。

で、「やっぱりグリシャムは法廷ものを読まなくちゃ」というわけで
「ねえねえ何読めばいい」攻撃に屈した私は
「一番読みやすいのはStreet Lawyerだと思う」と言ってしまったのでした。

で、意気揚々と読み始めたものの、(おっ、読んでるじゃん)と思った次の瞬間には日本語の雑誌を読んでたり、しばらくすると・・・・寝てたり。
この気負いのなさは心底うらやましいと思いながらも、ページが進んでいる様子に(おっ、なかなかやるじゃん・・・というかグリシャムって200万語で読めるんだーしかもコイツが。)と思ったり。

半分くらいまで来たところで
「lawsuitってどういう意味?法律関係というのは分かるんだけど。」
そこまで飛ばしきれる思い切りの良さに脱帽。
でもそれは大した問題ではないことが次の言葉を聞いて分かったのでした。
「paralegalも何の事か分からないんだけど、読んでるうちにああこんな事する人かーって分かってきたからいい。」それはその理解で正しいとおもー。私も日本語でなんて言うのか知らない。
「あとねー、一つ単語覚えた。arrested。」しっかり-edがついている。
たしかに、それは、されるもので、するものではないな。

読了の感想を聞くと
「よく考えたら日本語でも社会派のものってあんまり読まないし、スキッピングクリスマスの方が楽しかった。グリシャムは憧れだったけど、実はあんまり好きじゃないかも」

だそうです・・・・。

Happy reading?
(久しぶりにこの言葉を思い出した・・・)

う、う、う・・・ 聞きしに勝るノーテンキ・・・ これはもー、真正のモーシゴ、
というか、真性モーシゴ・・・ ぜひ回りのひとびと、とくにおねーさまに伝染(うつ)
してください!

「語数はどうでもよくなった」発言といい、lawsuitがはだしで逃げ出す発言といい、
「次何読めばいい?」のノーテンキといい、それにしてはすっかりオネーサンの
胸の内を見透かしているあたりといい、末っ子の「のびのびした」性根が
まざまざと顕れておりますな。

それにしてもislaverdeさんの文章はちょっと前まで切れ味が身上と思って
いましたが、いまやそこに諧謔も加わりましたな。「金字塔」のくだりなんてのは
古典落語そのまんま! なんかこっちまで落語口調になっちまう。
てえしたもんだ。

で、moco のページ見に行きましたけどね、日産さーん、○○○さーん、
なんとかした方がよさそうだよー!!

で、islaverdeさんの記事、結局姉妹の間が実にね・・・