「ナビィ」さんからメールをいただきました。その内容がご本人もいうようにちょっと過激・・・
ナビィさんは最近ペーパーバックを読むのがすごく楽なんだそうです。
そしてそれには思い当たる節があるとか・・・
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酒井せんせー、おはようございます。ナビィです。
昨日の大阪絵本の会はこじんまりでしたが、その分
濃密に楽しめました。
その中でも話していたのですが、私、最近、PBを読
むのがすごく楽なんです。で、立ててみた仮説は、
「キリンの根性読み効果」です。
私の場合でいえば、”The Working Poor”とオバマ
氏の”The Audacity of Hope”です。
前者は、YL8ぐらいですが、どうしても翻訳との読み
比べをしたかったので、根性でよみました。この話は
掲示板にも書きました。
後者は、当時、オバマ氏にすごく興味があったので、
かなり読みにくかったのですが、これまた根性で読み
ました。YLは7ぐらいですが、一文が長いのです。
7~8行は当たり前。私が数えた中での最長は17行
でした(何を数えてんねん!)。
その後、せんせーが難しいといわれていたSue
Graftonを読みましたが、なんだかすごくやさしく感じ
られて思わず「せんせーのうそつき!」とおもってしま
いました。というか、4月にせんせーが大阪へ来られ
た時に言ってしまいましたね(^^;)。
これってちょっと劇薬に近いかもしれませんが、そ
の気のある方は試してみてもいいかも、と思いまし
た。
たしかに劇薬ですね。でもわたしはときどき劇薬を処方します。
読書履歴を見て「あ、この人はもう飛躍していいのではないだろうか?」と感じると
本人が無理と思っている(実はもちろん読みたい)本をすすめてしまいます。
その代わり、くれぐれも無理をしないようにお願いして、さらに様子を知らせてください
ともお願いします。実際、おそらくお医者さんが薬を処方するときとよく似ているのでは
ないかと思います。外見から元気かどうかを推測し、熱を計って脈をとって
元気そうだな、それにこれまでの診察(報告)から「行けるのでは?」と思ったときは
思い切って「キリン読み」をすすめるわけです。
もっともそのときに必要なものをナビィさんは「根性」と呼びますが、わたしは
「Kian」さんに倣って「愛」と呼びます。Kianさんもそうでしたが、わたしの言う
「黄色レベル」つまりSSSではYL3あたりをたっぷり読むと、あとは「愛さえあれば」
レベルの差なんてなんとでもなるようです。
愛と根性がこんなに近いものとは思いませんでしたが、ナビィさんが The Working
Poor という本やオバマさんの本を読めたのも、わたしには愛だったのではないかと
思えます。
ま、いずれにせよ、ときどき「冒険」することは必要だと思います。キリン読みで
背伸びをすると、そのあとやさしい本がえらくやさしく感じられて気分がいいようです。
多聴にも言えますね。ときどき速い音源を聞くとそれまで聞いていた素材が
ひどくゆっくりはっきりに聞こえる・・・
ひょっとするとそれは幻かもしれませんが、それでもキリン読みを時々入れていると
だんだんにキリン読みが普通になってくるようです。
同時に逆冒険(?)もあります。いつも読んでいるよりもはるかにやさしい本、とくに
「やさしい絵本」をたっぷり読むことは冒険とは思えないかもしれませんが、
やはり大事なようです。(レベルは上げるものではなくて広がるもの!)
ナビィさん、パンダ読みも楽しんでますよね?
注:キリン読み、パンダ読みについても「716室」でいずれ解説します!
注(続): Sue Grafton はむずかしいと思いますけどねえ・・・
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