「Roseとnoseの勘違い」にお便り

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小トオルくんのかわいい勘違いに、長谷川和代さんからお便りです。
Roseとnoseの勘違いのようなことが日本語でもある、という例と、
まちがって覚えてもいつか修正されるというgood newsの二つです!

酒井先生 こんばんは。
1、Rose と Nose の勘違い、興味深く読ませていただきました。
日本語でも同じようなことがありました。
うちのクラスに幼稚園の年少さんがいます。
ひらがな、漢字ににも興味を持っています。
 「木ようび Thursday」を指差して、「木」=「き」やから、金曜日やな。
と似た発音を結び付け、「木曜日」を、「きんようび」と言いました。
お母さんは、ニコニコと眺めておられました。
その時、私がそのお母さんに、
「もし、Thursday を Friday と言うと気になりますか?」
と尋ねましたら、
そくざに、「間違っているので気になります」と言われました。
言語習得過程において、
日本語の混同は気にならないのに、英語の間違いは気になるようです。
これは、親の世代の問題でもありますね。
教室で、
幼稚園年少さんを見ていると、日本語も英語も自然と同じように
間違いながら身についているようです。

日本語でも思い違い、知っている言葉へ引きつけることはたしかにありますね。
もう一つうなずいたのは最後の「英語の間違いは気になるようです」という部分。
たしかに、ふだんどんなにきちんとしていない人も、英語のこととなると、急に我を忘れてきちんとしたがる・・・

2、多読時の発音の間違い。
私には、25歳になる娘がいます。
小さい頃から、彼女も英語の本をいっぱい読んで大きくなりました。
子供の頃、本を読みながら、発音がわからないところは自分なりの読み方で読んでいたそうです。
尋ねてこない限り、発音チェックはしませんでしたので、ずいぶん自分なりの発音をしていたのでしょう。
でも、本人曰く、大丈夫だそうです。
ある日、その単語の音を聞いた時に、
「あっ、そういう風に発音するんだ!」
とすぐにわかったそうです。
そういう風にして、彼女は、正しい発音を会得していったと言っていました。
彼女が小学校の時の話です。

そうです。だから、最初から「正しい」読み方ができなくてもいいのです。
場合によってはずーっと正しくなくてもいい。それで通じなかったら、いつか思い知らされます。そうでなければずーっとまちがっていたってたいして困らない・・・
(でも、困る場合があります。それは「作法の文法」ということで、もうそろそろ書かないと、みなさんい呆れられる・・・)