みぃみぃさんはよく「はじめましての広場」ではじめましての人たちを歓迎してくれます。(ありがとー!)
この夏アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイク市から来た人たちと話した経験をメールで送ってくれました。
いつかみなさんもきっと「話す」ときにこういう経験をすると思います。
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せんせぃ、おはようございます。
私が住んでいる松本市は、アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイク市と姉妹提携を結
んで今年で50周年を迎えます。
松本市は昨年市制100周年のお祝いをしたばかりなので、市制の半分はソルトレ
イク市との姉妹都市だということになりますね。
姉妹都市って、もう50年も歴史があるんですねえ・・・ 実はわたしのすむ東京都立川市もサンバナディーノ市と姉妹市なのです。その締結がたしか50年近く前でした。いろいろ思い出があります。
そして、8月に50周年を記念してイベントが行われました。ソルトレイク市の紹介や、ソルトレイク市にホームステイした高校生たちの体験談紹介など、盛りだくさんの内容でした。
その中で、ソルトレイク市からのボランティアの皆さんと英語でおしゃべりする
というイベントがあったので、参加してきました。
実は、ネイティブ相手に英語を話すのは1年ぶりで、かなり緊張していたんですよ。
でも、いざ話し始めたら実に楽にすらすら英語が出てきてびっくりしました。
以前は、相手の話を理解することにももちろん神経を使っていましたが、それ以
上に自分が正しい英語を話さなくちゃと思っていました。
自分が正しい英語を話しているかをいちいち頭の中でチェックしてから話してい
たんです。
なので、相手がどんどん喋ってくると自分の頭の中での作文が追いつかなくて、
会話そのものに集中できなくなってしまう。相手の言っていることが理解できな
くなってくる。言葉に詰まってしまう、会話が楽しくなくなってくる・・・とい
う悪循環だったんですね。
外国語で話そうとしたことのある人はだれでも経験のある「悪循環」ではないかな?
でも、今回はぜんぜん違いました。
まず、相手の話していることがものすごくよくわかりました。話の内容もイベン
トの中で取り上げられたソルトレイク市のことから、料理や本と幅広かったので
すが、会話のスピードが日本人に慣れたネイティブの方なので若干遅めだったせ
いか、ほぼ100%すんなり理解できました。
おー!
それよりもびっくりしたのが話す方でした。
とにかく自分でもびっくりするくらい反応が早くなっていたのですよ。
頭が働くより先に体(口)が動くんです。相槌は満点だったと思いますよ(笑)
あとは、自分が何かを話すときに、英語の正しさよりも何を話したいか、何を伝
えたいかということに集中できました。頭の中での作文はぜんぜんしてなかった
と思います。話している最中も、相手にこちらの言っていることが伝わっている
かを会話の中で確認しながら、足りないところはその都度足していくという足し
算の英語で話せました。
今までは式と答えをちゃんと頭の中で作ってからそれを発表するような話し方
だったのが、とりあえず必要なものを出して並べて、じゃぁ結果はこんな感じ?
と相手との会話で答えを求めていくというような話し方。
約2時間、全部英語で会話していて、まったくストレスを感じなかったのは、今
まで英語をやってきて初めての経験でした。とにかく楽しかったです。
今までインプットしてきたものが、だ〜っとあふれたなぁ・・・と帰りの車のな
かで一人にやにやしてました。
いいですねー! ストレスがなければ、それは楽しいでしょうね。
みなさんもぜひ、「正しいかどうか」よりも「何を伝えたいか」に気持ちを向けて話してみてください。
「正しくなければいけない」という緊張から解放されると、溜まった外国語が結構にじみ出るようです。それは「多読的おしゃべり会」で毎回目撃しています。
とここまでは自分の話ですが・・・
実は、娘のこまろにも驚きが・・・
ソルトレイク市からAETとして松本の中学校に来ている先生が写真を交えてソル
トレイクの紹介をしてくれました。市内の中学の英語の先生(日本人)が通訳を
してくれていました。
「ソルトレイクは汽水湖で塩分が海水の2倍あり、世界で2番目に塩分濃度の高い
湖です。」と通訳さんが言った直後のAETの
“There’s no fish.”
にこまろが即、「え?魚いないんだ〜!」と反応してました。
普段、読み聞かせしかしてないけど、ちゃんと体に溜まってるんだ〜と実感。
私が英語でおしゃべりしている間、こまろは別室で他のお子さんとゲームに参加
していたのですが、英語の指示も抵抗なくちゃんと聞けて動けていたようです。
親子で楽しんできました。
「こまろ」ちゃん、「汽水湖」なんていう言葉はむずかしくてわからなかったでしょうけど、There’s no fish. でぱっと反応したのですね。よいなあ・・・!
「多読的おしゃべり」がいつか日本中ではじまるといいなと思っています。
だれかが「正しいかどうか」を監視しているような場ではなくて、だれもが「とりあえず必要なものを出して並べて、じゃぁ結果はこんな感じ? と相手との会話で答えを求めていくというような話し方」で語り合う・・・ そういう場があちこちにできるといいなと思っています。I can English a little.の気持ちでどうぞ!
(そうか、各地のオフ会に出たときにちょこっとみなさんを刺激してみようか?)
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