多読(?)はここまで来た! 番外篇その弐 シャドーイング

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開村が伸びている間に次々とメモの話題を思い出します。今回はシャドーイングについて、すでにブログで書いたことも含めて・・・
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そもそもシャドーイングについてはまだはじまったばかりのやり方なので、わかっていないことが多いと思いますが、なかでもこども式シャドーイングについては特にわかっていません。
そのためにおどろくようなことが次々に起きていますが、そのいくつかをメモしておきます。
* シャドーイングから多読へという道があった!
何人かの人が多読からシャドーイングではなくシャドーイングから多読へという道をたどっています。そういう人はこれまでにはいませんでした。
わたしが多読を提案したのは音声素材が手に入れにくくかったからですが、ここ数年で事情はどんどん変わってきました。児童英語の先生には音声なしの多読支援は考えられないという人までいます。電気通信大学でも音声の比重は次第に高くなっています。まだ多読クラスの最初から音声導入というところまでは行っていませんが(ポータブルCDプレーヤーの数が足りない!)9月にはなんとか学長から特別予算をもらってその方向へ動き出したいところです。そうなると、シャドーイングから多読へ、あるいはシャドーイングと多読を同時にはじめる学生が出てきます。今後どうなるか、実に楽しみではありませんか!
* これは信じられないことですが、(だからたしかに到達したとは言えませんが)英語のシャドーイングをしているうちに「フランス語がわかるようになった!」という人がいます。この人は電気通信大学の卒業生で、「音の人」の草分けといえます。いそがしいらしくて近頃大学に現れていませんが、その信じられない話をくわしく聞きたいものだと思っています。シャドーイングでとんでもないことが起きるらしいという例としてメモしておきます。
* いくらなんでも上の例は信じがたいのですが、聞き読み+シャドーイングでシャドーイングそのものとおなじくらいの効果があるかもしれないということもメモしておきましょう。
今年度の電気通信大学の多読クラスで「聞き読み+シャドーイング」をしていた3人の学生が、20時間前後で英語独特のイントネーションとリズムを身につけはじめました。しかもOxford Bookworms Library の Stage 2 を初見で朗読してもらったところ、本人もびっくりするくらい見事な朗読でした。
  (「見事な朗読」というのは、この学生の朗読を横で聞いていると、ごく一部
   聞き取りにくいところはありますが、話がほぼ全部わかるということです。)
多読村でもっとこのことを追求しますが、「聞き読み+シャドーイング」でシャドーイング単体(?)とおなじよい影響があるとなると、シャドーイングの敷居がずいぶん低くなるのではないでしょうか?
なお、電気通信大学の上記3人は、発音指導や発音練習はまったく経験していなかったと思われます。そのこともひょっとするとよかった可能性があります。(逆に言うと、発音練習をした人はunlearnが必要か?)
なお、なお、シャドーイングから朗読へ劇的な変化が見られた例は
http://blog.tadoku.org/?eid=681234
で、「紫」さんの例を紹介しています。
またしてもメモにしては長くなりました。
シャドーイングの将来性に夢をつなぎつつ、きょうはここまで・・・