「多読で試験の点数は上がるのか?」
この質問は
「辞書を引かずに単語がわかるようになるのか?」
とおなじくらい永遠の質問になるでしょうね。
だれもまだはっきりと答えることはできませんが、ゆきんこさんがご自身の見通しを寄せてくださいました。
*******************************
多読は大学受験にも、TOEICにも十分有効なはず、です。まだまだ実践している先生が少ないから、言い切れていないだけだと思っております。高校受験や英検に限っていえば、有効なように指導するにはそれなりの指導者側の経験と知識が必要です。
そうですね。多読支援に多読用図書の知識が必要なように、試験支援にはたとえばどんな試験なのかといった知識と、どういう生徒にはどう支援するかという経験が必要でしょうね。どちらもまだわたしたちには足りませんね。
うちの生徒もまだ大学受験を経験していないので、そのへんは来年になりますけどね。大人の方でTOEICがまったくあがらないのは、もっと根本的な問題があるのではないのかな。多聴もやっているのかどうかも、知りたいところですね。
さて・・・ おとなの場合(大学生も含む)の課題はなんなんでしょうね。その辺もこれから検討していきたいですね。
TOEICに必要なような語彙力には、語数もですがそれなりに語彙レベルの高いものも読む必要があるのではないでしょうか?(高得点が欲しいならば)それから読速や、シャドーイングをどのくらいやるかもです。
ではでは〜
そう、語彙の規模の問題もあるでしょうね、多読はやさしい本を中心に読むので。
そこでわたしは大学入試の準備には「速読英単語」という単語集を薦めるわけですが、
決してあれでいいとは思っていません。たとえばDUOなんていうのよりはましだと
思っているだけです。
準備期間さえあれば(6ヶ月以上?)英字新聞を読むことをすすめますね。単語集より関心が持ちやすくて、続けやすいから。読んでいくうちに知らない語が減っていくようです。(電気通信大学の一人の学生の例)
多読をしていると、知っている語が知らないうちに(!)増えるのと同じですね。
今後高校1年からちゃんとした多読支援がはじまれば、単語集はいらなくなるでしょうね。だってたとえば高校1年から2年の終わりまでは辞書を使わずに多読だけやって、3年になったら英字新聞やそのほかの「高度な」本を読みはじめれば語の知識については受験に十分間に合うはず・・・
・・・おっと、これは「多読の未来」の話ですね。でもついでだから・・・
いわゆる文法問題についてもそうなればわざわざ Grammar in Use をやる必要はないかもしれませんが、3年になってからのどこかのタイミングで過去問をやってみて、必要であればやる手もある。この辺の細かいことはわかっておりません。
(不思議なのは一昨年のわたしの甥の例です。単語集も熱心ではなかったし、
Grammar in Use もやらなかったようであります。そして170万語読んだ時点で
読んでいた本はせいぜい黄色レベル(YL3?)。予備校は数週間行って
「無駄だと思った」そうで、やめてしまった。そうなると、高校で「聞かない
ようにしていた」けれども耳に入ってきた文法や語の知識と総語数1万語程度の
本をさらさら読める多読経験で大学入試はなんとかなるのか?)
なお、過去問は最新の全国の大学のその年の問題がはいった入試問題集を買って、おなじような問題を出す大学の問題をずーっと横に(?)やっていくといいと思いますね。どんな話題が注目されているのかわかるし、問題を解いていくうちにそうした話題に使われる語の知識も吸収できると思うのです。
ああ、ちょっと深入りしたかな? とにかく大量に英語を吸収していると、受験準備が非常に簡単になることはおそらく間違いないでしょう。文法用語の知識などはまったくいらないわけです。
ゆきんこさん、ありがとう!
最近のコメント