「ヘンリー」さんからもメールをいただきました。
can と can’t も、とってもいい例ですね!
ではさっそく・・・
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聞こえない音について
I can do it. を canのところを強くI CAN do it.と言ったら
そのCANはcan’tとして解釈されますよね。canが後ろの動詞より
強く発音されることはなく、can’tは後ろより強いか、ほぼ同じ
強さで発音されるから、強いCANを聞いたらどうしてもcan’t
に聞こえてしまうはずです。
でもCANを単独で発音したら、どうがんばってもcan’tには
聞こえません。
can と can’t は、わたしもよく例に使うのです。わたしは「肯定文の can は小さい「クン」になったり、鼻に抜けるだけになったりすると説明します。(発音練習ではありませぬ。学校英語の音は実際とはかけ離れているという例としてね。)
また、I can’t do it. のcan’tの t は、普通発音しないと思う。
つまり、強弱だけの違いということ。
ですね。
前置詞や冠詞、代名詞の多くはまったく消えてしまっているか
前後に吸収されたり溶けてしまっていることが多いと思います。
だからがんばって聞いても聞こえない。でもそれがある程度
意味のわかる文であったなら、その消えた音、溶けた音も
脳内で補ったり、処理しているのではないでしょうか?
なぜなら、その、聞いて意味のわかる英文を文字に書いたら、
聞こえていない単語まで補って書くと思うのです。
その通りだと思います。
フランスではこどもたちにディクテーションをやらせるようです。
目的は聞こえない語尾を補ってちゃんと書けるかどうか確かめるためですね。
つまり文法(わたしの言うGIII、つまり「作法の文法」)をちゃんと身につけているかどうかを見ようというわけです。
もう一度書きますが、フランス語を母語とするこどもたちです。
ディクテーションという学習法の良し悪しについては私はよくわかりませんが、正しい英語の言葉をたくさん聴いて
読んで、口に出していれば、自然と聞いて理解できるように
なるんじゃないかなと思います。前出のcan’tも「canが強い時はcan’tですよ」なんて教えられた
わけじゃなく、いつもそうだから、そう聞こえる。。。のではないかと。
ここもまったくそのとーり!
「英語の言葉をたくさん聴いて、読んで、口に出して」いれば、わざわざ同じ場所を何度も聞く必要は・・・おそらく、ない・・・
どうでしょう、ディクテーションに時間をかけているみなさん!
多読では辞書を捨てることができたのだから、一つ一つの音に注目することもそれほど大冒険ではないのでは?
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