児童英語教室でORTに触れたこどもたちは「こども」なのか?
それとも「こども式」なのか?
カテゴリー分けで一瞬迷いましたが、カテゴリーとしては
「こども式」しかないので・・・
「NEO」さんからのメールを紹介します。
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酒井先生へ。
以前、ORTを使ったレッスンで報告をした生徒が中学生になりました。
(ORTのワークの文章が間違っているかどうか・・・気持ち悪い文章とか、yamasinaさんが文法で突っ込みを入れてこられた報告です。)
ああ、あれですね!
このK君は小学3年生から多読レッスンをはじめ、CTPの本(レッスン内でしたのは6冊のみ)ORTを60冊以上、レッスン内でワークを含めてレッスンをしてきた生徒です。
自宅でORTは1?4まで全部のセットを読んでいます。
トータル語数は(やさしい本300語以下)3年で9万語くらい。800冊くらい(再読も入れて)
読み書き、会話、フォニックスも少々しましたが・・・8割が多読・多聴のレッスンで育った生徒です。
くわしい内訳はとても参考になります!
先週のレッスンでは試しに、聴き読みをしてもらいました。
学園ものです。K君にとっては、大人になった気分でしょう。
Foundations Reading Library Level 1
Sarah’s Surprise ( 75 headwords, length 526 words)
この本を、CDを聴きながら読んでもらいました。
ちゃんと目で追っているし、内容もちゃんと把握していました。
ORT4より上のレベルの本は読んだ事がないK君なのですが、
レベル上げをどんどんしていかなくても、
やさしいレベルをたくさん読んでいるだけでも、
きちんと上のレベルに上がる準備ができている。
これがね、なかなか納得しにくいのですね、おとなになると。
やさしいのばかり読んでいて、むずかしい文が読めるようになるのだろうか?
と、心配になるわけです。当然ですね。
わたしも、NEOさんとおなじような例をいくつも見るまでは、
そこがよくわからなかった・・・
でも、たとえ語彙制限の(比較的)厳しいgraded readersを読んでいても、
制限以外の語が10%前後は使われているのですね。
(Oxford Bookworms Libraryの最後にある Glossary を見てください。制限語彙を越える語の説明があります。)
絵本でも結局かなり広い語彙が使われているようです。
(どのくらい広いかという調査はまだ見たことがありませんが)
それに??これがいちばん大きい要素だと予想していますが??
どんなにむずかしい本にも出てくるいちばん「やさしい」語にたーくさん触れる!
上のレベル、長いのが読めるからすごいではないな?と思っています。
むしろ、やさしい言葉で樽が浸されている方が、吸収率が良いので
外にあふれやすい・・・と思わされます。
中学に入って、英作を始めたのですが・・
英作、書く方も、じっくりと染みているんだな?と思う出来事ばかり。
いままで、イメージで入っていた事が外に溢れている状況に見えます。
英作のテキストや、学校の教科書、レッスン内の会話のフレーズも今まで聞いた事ばかりで全部、なんとなく分かると言っていました。
いろんな意味で今までの生徒とは違った感覚、発想力を感じています。
もう、わたしとして、ドキドキしてしまいます。
これまでは数人でしたが、
ゼロから出発して大量にやさしい英語を吸収したこどもたちが
続々と「多読らしさ」を表しはじめたのでしょうか? ワクワク
多読式による、詰め込みでない成果と言ったところでしょうか・・・
ブログに書いてあるので報告という事で・・・4月30日の記事です。
http://book.geocities.yahoo.co.jp/gl/neoyuppy/view/20080430
NEOさん、報告ありがとー!
このブログでは特に
http://book.geocities.yahoo.co.jp/gl/neoyuppy/view/20080327
のページに注目してください。
そういうわけで、わたしはこどもたちの様子を固唾を呑んで見守っています。
多読多聴育ちのよい面も、わるい面も、知らせてくださいな、よろしくお願いします。
それに、学校英語との折り合いのことも知らせてくださいな。
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