2008年2月8日の「グリーン」さんの投稿からです。
「多読的おしゃべり」はつまり「いい加減」でいいということですね。
たくさん話すうちにいつか「いい加減さ」が減ってくる・・・はず。
いや、実際、わたしたちは母語についてはそういう風に「通じやすい話し方」を
獲得してきた・・・
みなさん、girl は思い切って「ゲゥ」と手抜きしましょう!
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こども式ウェブサイトの中で、ちなつさんの「L」の音なんか聞こえなくていい!で少し。
「ちなつ」さんの記事は
http://blog.tadoku.org/?eid=457453
です。
ちなつさ?ん! iPod、使ってますかー??
自分でこのカタカナの”ゲゥ”って言ってみたらgirlって聞こえて、お?、と感動しました。girlがゲゥって聞こえるって、girlが聞き取れてるってことじゃないですか?これ以上の何が問題??Lだけしっかり発するってスペルアウトするときくらいしかないからLが聞き取れなくてもなんにも問題ないけど。。単語の最後のLなんてそもそもほとんど聞こえないし、しゃべる方だって最後のひと息のおまけでついているだけ。きっと。
言葉を覚えたての子供はなにも考えなくて済むんでしょうがおとなになっちゃうと、そうはいっても考えてしまいますよね。でもこのgirlがゲゥって聞こえて、それがなんかどうも女の子を意味するらしい。。。ということの意識的、無意識的な山のような積み重ねが、言葉を覚えることなのか?とも思います。そう、2-3歳の子供はこれきっと全部無意識にやって、言葉をおぼえているんだろうなあ。。うらやましい。だからっておとなでも1語1語覚えるわけじゃなくて、人それぞれでしょうが、おぉ?ってかなり感動したそのひとつの音や単語からその先に派生している似たタイプのとでもいうのか、たくさんの音や言葉も全部聞こえるようになったりしてるような気がする。その裏で無意識に積み重なっているいくつものこともある。おとなは無意識量が少なくはなりますが、でもおとなでも無意識に言葉は覚えます、少なくとも母国語ではやってます。
すいません、何をいっているのかわかりませんよね。では私の記憶の中の例をいくつか。。。
1)There has been……..
忘れようにも忘れられないのがこれ。これで始まる文章はニュースで以外と多いのですが(たぶん現在完了形が好きなイギリスだったからなおさら)、ラジオニュースの聞き取りをはじめたばかりの頃、当時の先生にこれはThere has beenなのよ、と教えられ、そう言われ、ゆっくりモードから徐々にスピードアップして、”デァズビン”(敢えて書くとこんな感じか?でも実際にはもっと短くなる)になるまでを発してもらったわけです。で、これがそうだとわかってから英語の音ってそもそも、こんななんだって感覚的にわかったんでしょう、その後英語全部がわかるようになったと錯覚するくらい(あくまで錯覚。でもこの錯覚が嬉しい)いろんな音がわかるようになった。で、わかってみると、はっきり言えばThere has beenなんて聞き取れなくても、理解する際はなんにも問題ない、普通はこの後からが本題だから、とうこともわかった。
2)”ダータ”
これはフランス語訛り英語の例。フランス人と仕事をしていた最初の頃。あるミーティングでこう聞こえる音が一杯でてくるのに、なんだかわからなくて、ダータ??ってなんだ?あ?気持ち悪い。で5分くらい経過して、あ、なんだDataじゃん。なんでこんなのがわかんなかったんだろう??そっか、フランス読みだとダータだ。。。これ以降、そもそもフランス語ってラテン語系だから、イタリア語みたいに以外とローマ字読み的な音が多いとわかり、フランス語ってムニュムニュ、グチュグチュした音だと思っていた認識から、結構強い音で話される言葉なんだと意見を変えました。そう思うとイタリア語に近く聞こえてくる。(文章で書かれるものを見るとさらにスペルはほとんど同じだったりする)で、このあとなんかフランス語訛り英語が飛躍的にわかるようになったんですよね。。。元々は苦手意識があったんですがいまじゃ、私にとっては好きなお国なまり英語にまで格上げされてます。
GirlはGirlなんですよ、分解しちゃいけません。ちなつさん的に言えば、ゲゥ。G・ I・ R・ Lじゃなくてゲゥです。
なまじスペルを知っているからLが聞こえないって思ってしまったり、LとRの区別を意識させられますが、幸運にもスペルもなにもなく、音だけでなんとなくこんな意味なんだろうと覚えた言葉だったら、LかRはスペルを知るまで意識なんて絶対にしないし、仮にスペルがわかってももうLかRかなんて意識しない、だって既に英語として習得してしまったから。そういう言葉はなまじスペルを知らないので、変な発音記号先入観がない分、とっても英語的にかっこよく音を出せる!(私にとっての最初のそれはhorribleだった)
う??ん、結論はなんなんでしょう。スペルやカタカナで記憶してしまった英語を洗い流す過程には、こんなつっかかりは避けられないんでしょうけど。。
最後の1行が、おとな式の悩みを表していますね。
けれども、どこかで「つっかかって」、正確さ(accuracy)をあきらめて、
「手抜き」できるようになると、外国語がとっても楽に(fluently)に
口から出るようになっていく・・・
There has been が言いにくければ(言いにくいのは当然!)
軽く、小さく「デスビン」といえばいい・・・
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