母上が多読感染

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多読のいいところは(従来の「学習法」にくらべたら)いくつもあるけれど、
中でもうれしいのは多読をはじめた人の回りの人がはじめたという知らせ!
ある人の会社の机には1000冊以上も多読用の本が置いてあって、
その人の部署は会社中でいちばんTOEICの平均点が高いとか、
そっと夫の見えるところに(そっと?)本を置いていたが、
ついに読みはじめましたとか・・・
それは多読が本当に楽しいと思うから、ほかの人に勧めたくなるわけですよね? 
そこがうれしい・・・
で、今回は母上がついに・・・ という報告です。

 「家出のドリッピー」って ご存知ですか?
私の学生時代に流行したんですが・・・
あの「シドニィ・シェルダン」が書いていて、英語教材になっております。
 で!若かりし頃 これを購入していて、一ヶ月たっても
チャプター1ですら終わらない・・・という苦い思い出があったのですが。
 なんと、母(もちろん昭和1桁にちかいです)が
それを持って歩いております・・・なぜ?
わがやの「のりもの大好き」息子は、ばあばに よく
バイロン・バートンを読ませていたようです、英語で。
彼の中では、「Bartonは英語」なんでしょう、
邦訳は「読んで」と言いません。
 「こんなに英語の本を買っちゃって!人が座れない!
 また床がぬけるでしょ。もうちょっと
 お金の使い方を考えて生活しなさい」
と 言っていた母ですが・・・
 実は昨年も 母は「家出のドリッピー」にトライしようとしていました。
「あなたにできるくらいだから」と 思ったようです。

実はこの「誰々にできるくらいだから」っていうのが、
口コミ感染の最大の売りになっていると思われます。

テキスト(だって そうみえる・・・)とノートを作ってはじめ
どうも投げたようでした。
 そうして昨日は「ノートなし」で読んでおります。
よし、いいぞ!辞書を捨てるのに 一年かかった!

お歳からすると、早い! 年齢に従って、少しずつ辞書を棄てるのがむずかしくなるようです。(わたしの場合も、辞書は捨てたけれど、文法はまだ捨てられない・・・)

 でもねえ・・・ドリッピーは難しい。
もっと 易しくて楽しいのがあるよ?と言うと
「ORTでしょ?知ってるわよ、読まされたもの。
 年寄りはね、続きものはダメなの。
 私は 英語をしたいわけじゃないのよ、
 ドリッピーが面白いから読んでるのっ」
あー、そうですか。
そこでやめればいいのに、
ついつい オススメ本を持ち出す私。
 「あーもういいのっ、ほうっておいて」
と言われてしまいました^^
ここらへんが、母と娘は ダメだよね・・・。
ちっ、ドリッピーだって「つづきもん」じゃない・・・
と思っても、なるべく それは言わないで
「面白い本があって よかったね」
って、言ってあげればいいのにさ・・・
母の好みが分かるだけに、すすめたくなっちゃうんだよねえ。
成人した娘は 母に優しくするのは難しい!
 母にとって一番の「教師」は どうやら「孫」のようですね。
だって、BartonもORTも、その他たくさん読んだようですから。
「子供のため」に始めて、「自分」の多読が始まる・・・

そうそう、それもうれしいこと! 生徒のためにはじめた多読に先生がはまる!!

私の場合も そうでした。
易しいところから始まるので、「読めた」という楽しさばかりで進みます。
 ちなみに多読を始めて しばらく経って読み直したところ
1ヶ月で投げた「チャプター1」には 7分とかかりませんでした。
好みでないので やっぱり読む気になれませんでしたが・・・。
 しかも驚いたことに、分からないと悩む単語もなく・・・
ノートに何ページも書いて 調べたアレは何だったんだ?と
びっくり体験をしております

最後もすごいでしょう?
1ヶ月が7分! 
この部分は検定教科書の貧しさを強調するときに使わせてもらいますね。
ありがとー!
(元はブログだったそうですが、期間限定でいまは非公開ということなので、
URLは載せません。)