「たま」さんという方から質問が来ました。お友だち「みけ」さん(冗談です!)の方は上級者のようで、どんな速い素材でもカタカナ英語でシャドーイングができてしまう!
さあ、どうしたらいいか・・・?
はじめまして。
多聴多読マガジンの創刊号を書店で手に取って以来、順調に多読とシャドウイングを楽しむ日々を送っております。
おー、うれしい!
多聴多読に出会ってから、英語は机にかじりついてお勉強するものじゃなくて、日々の習慣の中で身につけていくものなんだという思いをひしひしと味わっています。
ここはもっとうれしい! かじりつこうにも机のないところで読むというのも多読入門にはいいかもしれませんね。
私の場合、通勤が車で往復2時間かかるので、この時間をリスニングとシャドウイングにあてています。疲れているときは、シャドウイングはやらずにただ聴いているだけですが、映画を観ていて字幕と台詞が違うことに気づいたりするようになりました。聴いている素材の中に、マザーグースが入っているのですが、この間、何気なく新聞を見ていたら「ハンプティダンプティ」の詩が日本語で載っていて、瞬間的に「Humpty Dumpty sat on a wall/Humpty Dumpty had a great fall」と脳内変換していました。無意識の習得って凄いものですね。こうやって、英語のバケツに言葉が溜まっていくんだな?と実感できて嬉しかったです。
なんといううれしいことを・・・!「瞬間的に脳内変換」はとくにうれしい。たしかにそうやって樽(ぼくはバケツじゃなくてこういいます。大きいからね)に溜まって、いつでも取り出せる状態になると、無意識のうちに言葉が出てくる・・・ いまSSSの掲示板で、「たかぽん」さんがそういうところにいますね。投稿の中に、さらっと、状況にぴったりの決まり文句が挟まっている。
私自身は、学校英語は落ちこぼれもいいところで、ろくな文法知識もなく、こども式にもすんなり溶け込めたのですが、英語教師歴○十年の友人にこども式を勧めたところ、これが完璧なおとな式シャドウイングで、マガジンの映画スターのインタビューのような早い素材でさえ、聴いた瞬間に文法と単語を頭の中で探してしまうという筋金入りです。ちゃんと聴きとっていれば問題ないのですが、聞き取れない音を知識でカバーしている状態なのだそうです。おとな式の脱出の為に早い素材でシャドウイングするという提案をされていますが、どんなに速い素材でもついていってしまうような場合はどうすればいいのでしょう???ちなみに、彼が学校で生徒にこども式シャドウイングを勧めると、やった生徒は一ヶ月程度で「全然違います?」と喜んで報告にくるそうです。本人は、自分はだめや?と落ち込んでいます(笑)。
こどもには勝てません・・・ ちょうどいまも「多聴多読マガジン」の記事のためにSkypeを使ってある高校生に指導していたのですが、この子は一生懸命シャドーイングしたおとなとおなじところまでおとなの数分の一の時間(10時間よりはるかに少ない!)で到達・・・いよいよ次回は仮免のテスト(?)という運びです。
ペーパーバックが読める程度の知識はあるけれど、聴き取りが全然ダメっていう人の症例?とか対処法とかありましたら、機会があれば取り上げていただけるとありがたいです。
はい、そこで、表題の「上級者の悩み」にお答えします。
この方の場合は劇薬(映画)以上の薬が必要ですね。それにはスワヒリ語。いや、ロシア語でも、アラビア語でもいいんですが、とにかくまったくわからない言葉をシャドーイングしてみてください。それを何時間かやると、聞こえた音を「頭を通さずに」繰り返すことがわかってくるはず。
わかってきたと思ったら、今度は劇薬の「映画のセリフ」を「ながらシャドーイング」! まずはここまでをやってみてください。そして、またたまさんに様子をメールフォームで送ってもらうか、みけさん自身がメールフォームで質問を寄せてくださるか・・・
メールフォームを使ったシャドーイング指導の実況中継にしましょう!
追伸 こども式サイトのシャドーイングのページにルートマップがあります。あそこに「上級者のルート」を追加する必要があると考えていて、しばらく前から修正しようとしているのですが、ついでにルート途中のサンプルも聞けるようにしたいなどと夢がふくらんで、なかなか修正できずにいます。しばしお待ちを・・・
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