シャドーイングの不思議がもう一つ・・・

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シャドーイングについては「紫」さんのお世話になることが多いのですが、それは大学の近くに住んでいて、水曜日の一般向けサークルによく顔を出してくださるからです。
先週の水曜日にも現れて、またまた不思議なことを見つけてくれました・・・
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最近「Rookie」 Read About Math
のシリーズを読んでいて気づいたこと。

このシリーズは、Rookie-Read-About-Science とか、About Geography とかいろいろな分野について百科事典の1項目を薄い小さな本にして、たくさんのきれいな写真で説明しています。言葉も比較的やさしくなっています。それで電通大生に大人気です。
ところが・・・

文字少ないくせに読みづらい・・
普段音読、脳内音読はあまりしません。
YL2〜3のもの程度ですが
目線だけさ〜っと送って、文字はわりと大きくつかみ取り的な感じで
早いペースで読むのが最近の状態でした。
日本語で言ったら斜め読みのような大雑把さで。
音に出そうとするとさすがに口では追いつかないので
多少ペースは落ちますが、流れとして滞ったりストレス感じたりは
しないで済んでいました。快適にフンフン♪といった感じで。

こんなすごいことをさらっと言えるのが「シャドーイング育ち」の強みなのでしょうか? まだよくわかりませんが・・・

それなのに!
上記のシリーズを読もうとしたら
大雑把な読み方が出来ない。
試しに音読をしてみても、
リズムが掴めないというかイマイチ快適さがない。
先生にそれを愚痴ってみたら
「普段、物語ばかりシャドーイングしているからでは?」と。
その場で先生に差し出されたセリフ入りの物語に目を通したら
ちゃんといつもの感じでパパ〜ッと目が通せる。
慣れって不思議ですね。

たしかに紫さんはそれまでお話ばかりをシャドーイングしてきた。
そのために体にお話や物語の音調が染みついていたのでしょうかね?
そうかもしれないと思って物語にもどってもらったら、たしかにお話とnonfictionの「文体」のちがいのせいだった可能性が見えてきました。
それにしても、その文体の違いを紫さんは感覚的に見分けるらしいところが驚きです。わたしは違いは頭で想像はできるけれども、見ただけでは実感できません。

悔しいのでその後しばらく「Rookie」 Read About Math
の本と格闘してみました。(15分くらい?)
これを滞り感じなく目を通せるようになるのか・・?
そしてしばらくしたらまた気づきました。
物語を読む気持ちで読むのではなく
ちょっと上から目線で説明するような語り掛けるような気持ちで望む。
そしたらストレス感じずに読めました。
音読もそれまでよりはストレス感じずにスムーズです。
プチ勝利。
文章の内容によってこうまで左右される自分は十分未熟ですが
このように文章の質によって読みやすさの違いを感じながら読んでいる方っていらっしゃるのでしょうか。
素朴な疑問なのでした。

うーん、ここが二つ目の驚きでした。
(わたしはわかっておりませんが)文体の違いを、視線の向きで乗り越えた(?)・・・
いやー、不思議、不思議!
たしかに内容は紫さんのいうように、こどもに事実を「噛んで含める」ように説明している文章ですが、それを視線を変えたらすっきり読めるようになった、音読もスムーズに行くようになった・・・
わからんです・・・
多聴もシャドーイングも、これから先どんなことが待ち構えているのか、ほんとーに、楽しみです。
紫さん、メールをありがとう!
そのまま、Happy reading and listening AND shadowing!