都立千早高校は文部科学省から SELHi (すーぱー・いんぐりっしゅ・らんげーじ・はい・すくー(?)る だそうです。つまり英語教育を改善するために文科省から特別にお金をもらった学校)の指定を受けて、3年間の英語授業改善に取り組んできました。
今年度いっぱいで文科省の SELHi 事業は終わります。千早の事業も終わるので、その仕上げの授業公開がきょうありました。わたしは千早のSELHi事業の相談役なので、講演をして、授業見学をして、協議会に参加しました。
とても感激したので、報告します。
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細かく書けば今晩中には終わりません。そこで、大事なことだけかいつまんで・・・
* 3年生の読書する姿が美しかった・・・
何千人という学生や生徒と会って、多読する様子を見てきたので、
読書のときの姿勢を見るだけで、生徒が読書に入り込んでいるかどうかわかります。わたしは3年生のクラスの様子を見て、本当にびっくりしました。この人たちが1年のときはまだこんなに落ち着いて、悠々と(!)読んではいませんでした。
その様子を見て、わたしは「この人たちは自分から読んでいない、読まされている」と指摘したのでした。これは「多読的」には非常に厳しい指摘で、いわば「これでは多読になっていませんよ」と言っているに等しいものです。
千早の先生たちに驚かされたのは、次の年です。こどもたちは自分から読むようになっていた!
そして今年、3年生はすっかり大人になっていて、堂々と、悠然と、読書を楽しんでいました。その姿は感動的でした。回りには見学の先生方が30人くらいいるのですよ。その中で、少しもペースを乱すことなく、自分で本を選んで、着々と読み進めているのです。(聞き読みの人多数!)
* 先生方のチームワークが見事だった!
多読授業が学校としてうまく行くには二つの条件がありそうです。
一つは上層部が多読をしっかり支援していること。
もう一つは多読を推進しようという英語の先生がfたりいじょういること。
校長先生がまともな考えと感じ方の持ち主です。つまり、普通の公立高校では考えられないような柔軟性と決断力があり、腹が据わっています。
英語科に何人も多読に熱心な人たちがいて、うまーく支え合っています。
さらに他教科の先生方にも、多読を支えようという人たちが何人もいて、
連携しています。
実にまれな、幸せなケースだと思われます。
* その結果、こどもたちは先生を信頼して、安心して読書をしていました。
そういう生徒たちも驚きでした。
ふ・・・ きょうは朝からずっとハイな状態だったので、ここまでにしておきます。
最後に、リーダーの先生が最後に報告をしたのですが、感極まって言葉に詰まりました。それを見てぼくも泣きそうになりました。いや、ちょこっと泣いて、涙をタオルで拭きました。授業に力を尽くした先生に感動したのです。
千早の生徒たち、先生たち、よくやったねー!
また授業を見に行くよー!!
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