件名の通りです。ふ〜んさんから第二信が届きました!
ふ〜んさんはね、(ほぼ)素から多読をはじめた人で、その洞察の透徹していること、
しばしば絶句させられます。(ふ〜んさんはわたしがしばしば絶句していることなど
ご存じないと思いますが)
で・・・
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こんばんは、ふ〜んです。
今夜は、ファミリーゲーム観てます。
主人公は舌っ足らずで話していて、こりゃ難しいです。
(語彙はそれほどでもないですが)
さて、YLの話ですが・・・
そもそもが、各社で出されている本(GRなど)の基準が一律でない。
さらに、児童書やペーパーバックがレベル別になっていないので、
どれがやさしいものかが判らない。
そこで共通のYLを作り、それぞれの本を順番に並べようとの趣旨だと思います。
その通りです。とくに多読用図書にはほとんど学習者用段階別読み物(Graded Readers、略して GR )しかなかったころは、各社のGRの各レベルを対応表にする必要がありました。わたしの「快読100万語 ペーパーバックへの道」で虹の七色のレベルつけを試みたのは、そうした対応表の試作品でした。
1.ORT
2.Frog and Toad
3.Nate The Grate
4.MTH
・
・
・
のように並べ、そこに番号を振ったものです。
普段は面倒なので、これが番号(YL)として出回っています。
でも、タドキストの頭の中では、「No.=タイトル」となって
おり、
「YL1.5くらい」でも「Frog and Toadと同じくらい」でも通じ
ます。
で、「教室ではYLは使わない」とこのことですが、それは所有
している本のデータを
網羅しているからでは?と思うのですが。
先のに書いたように、頭の中で(持っている)本が順番に並ん
でいるのだと思います。
例えば、新しい本「Tomorrow, When the War Began」が入って
きたときに、
評判が良いからと言ってORTを読んでいる学生には差し出せな
いと思います。
(ちなみにオーストラリアのティーン向けベストセラーで、3
00ページを超えます)
中を見て、どの程度(レベル)を確認して始めて適正な人に渡
せるようになるはずです。
でなければ、持ってきた人に「どれくらい?」と確認するでし
ょう。
はい、その通りです。永年の経験で、新着本もちらっと見れば大体どの本と同じくらいか、わかります。特にわたしのところでは0.1刻みのYLではなくて虹の七色ですから、見当をつけるのは簡単です。ざっと見当で学生に渡して、あとで「どうだった?」とたずねて、その反応を見ながらふ〜んさんのいう「頭の中の順番」を調整します。
今DVDのタイトルでやっているのもKLの下準備みたいなものですね。
ざっくりでも細かくでも並べていることには変わりありません。
数字を振るか、グループにするかの違いくらいでしょうか。
ここもその通りです。で、数字にすると見かけ上の縛りが強くなるように思います。グループそれも境界の曖昧なグループにするとレール性が薄れるのではないでしょうか?
つまるところ、誰に対して話すのか?かもしれません。
教室の学生かブッククラブに通う人か地方で本を購入して読ん
でいる人か。
ここもその通り。わたし自身は語数を絶対視したことはないのです。これまで常に、「めんどくさければ数えなくていいですよ」とか、「語数記録は遠方の人と読書相談するときの目安です」とか、「語数記録や分速は、お医者さんが体温を計ったり、脈をとったりするようなもの」と言ってきました。
授業では毎週毎週様子をつぶさに見られますからね、そういう目安は必要ないのです。(そこで、100万語が目標とか、分速100語が最初の目標とか、学生に言ったことはありません。)
すべてはふ〜んさんの言うように、「誰に対して」語数やYLを使うのか、ですね。わたしは「いつも顔を合わせる機会がない人には語数やYLを使って、その人の様子や体調を推し量ります。
「好きなものを読んでいけば良い」と言っても、
始めたばかりの人に「ハリーポッター」を薦める人はいないで
しょう。
(たとえ、読める人であってもです。ならば発言はどーなって
いるんだ?)
「やさしいものを」と言う以上、やはりそこにはレベル分けが
必要になってしまいます。
掲示板でもオフでも、共通認識が出来ているので、前提が不要
になってきています。
しかし、新しく始めた人には前提が判らず(知る気もないのか
もしれませんが)、
話が通じないのが普通でしょう。
で、結局、いつものところに戻ってしまいます(^^;
長くなりました。今夜は、このへんで。
ではでは。
ふ〜んさん、ありがとー!
おかげでわたしの意見を述べることができた・・・
利用してしまいましたね。ありがとー!!
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