Uさんは別名で掲示板に登場していますが、ここは生徒のことが出てくるので、わたしの一存で軽く匿名になっています。
で、Uさんのメールは「多読クラスにおける語数と冊数−−でも、それよりなによりこどもたちが喜ぶことでしょ!」という内容です。
うれしい報告をみなさんにお裾分け・・・
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酒井先生、こんばんは。
ご無沙汰しています、Uです。
こちらこそ!
でもまもなく「2008年度松筑教文会議支部教研・外国語分科会」でお会いしますね。そのあとのオフ会でも! (ちょっと宣伝気味ですね。詳細は「酒井の参加する集まり・・・」でどうぞ!)
語数と冊数の併用のお話、読ませていただきました。
このことについて、まだ考えがまとまっていないのですが、生徒たちの今の様子を報告します。
T高校の生徒たちには毎回読んだ冊数と語数を記入してもらって多読をしていますが、私自身は冊数よりも語数に目が行っていました。先生には怒られそうですが、5000語、1万語ときりのいいところでシール貼ったり、「祝2万語!」と書いたりして。
いや、怒ったりしませんよ。わたしは滅多に怒らないと思っているんですが、結構「怒る人」なんでしょうね。でもこれでもずいぶん我慢している・・・!?
でも、生徒たちは語数と同じくらい、語数の隣に書いてある冊数も気になっているみたいなんですよね。
「もう少しで2万語〜!!」というのと同じように「あと1冊で200冊〜!」「今日は○冊しか読めなかった」などと感想に書いてくれます。
なので、私も冊数も意識するようになりました。
そうですね、わたしも最近「語数偏重」に気づいて、冊数にもっと目を向けようと思いはじめたわけです。
勉強は嫌いだから、授業の中でしか読まない生徒たちですが、数字が増えていくのは嬉しいみたいですし、励みにも自信にもなっているようです。
でも数字が増えるのは楽しくても、偽装も上乗せもなし。本当にマイペースで楽しんでやっています。語数の「毒」にやられてしまっていないのも、勉強嫌いと、本当に易しいレベルを200〜300冊読んできているので楽しんで読めるようになったおかげかもしれません。
(ORT1-3、LLL0-3、100Englishは多くの生徒がコンプリしています。)
すばらしいです。勉強嫌いがいい方に作用していると言えるのでしょうね。
(勉強嫌いの方がまともなのではないかという疑いが捨てきれません・・・)
酒井先生にいらしていただいた1月は、どうしても読めない子(読む気になれない子)もけっこういましたが、今はおかげさまでびっくりするくらいみんなが読むことを楽しんでくれています。
これがいちばんうれしい知らせです!
いいなあ! うれしいなあ・・・
まちがいなく、Uさんがじっくり、ゆっくり支えた結果でしょうね。今回は直前に奈良県の高校で多読の話をするので、授業を見せてもらえませんが、長野県にはこれからも行く機会があるので、なんとか機会を窺います。
テストの点もあがらないし、成績アップには全くつながっていませんが(大笑→教師としては苦笑すべきかもしれません…)、でもいいんです。
だって、一昨年くらいまでは、ORTはほとんどの生徒がStage4どまりだったのが、今年は気がついたら5、6とどんどん読んでいるんです。しかも「楽しい」「面白い」って言いながら。すごいです。
友達どうしで「ここが面白いよな」と話していたり、「これいいよ」って本をすすめていたりする姿を見ると、ホントに嬉しくなっちゃいます。
多読授業がうまく行っている先生には例外なく一つの共通点があります。それは点数や成績のことではなく、生徒の多読に感動していることです。そういう先生はかならずわたしをつかまえて「酒井さん、こういう生徒がいるんですよ」とわが子とのようにうれしそうに語ってくれます。こどもの目の輝きを追い求めている先生たちなのです。
そして、そんな生徒たちを見ながら、このごろ改めて「本を読む」ってどういうことなんだろう?なんて考えたりもしています。
本を読みながら、言葉と絵から自分の中に立ち上がってくるイメージと、そこに重なる自分自身の生活体験や感情や思い出などさまざまなもの、そしてさらに広がるイメージ。その中に流れる時間。
さらに他の人と本について話し、共有することでさらに豊かになる何か…
わたしの言う「物語の力」をとてもうまく表現してくださったと思うな。ありがとー!
やっぱり学習法で始めたとしても、その中で終わりにしてはあまりにもったいないと思います。
はい、そう思います。
学習法ではじめるのはちっとも構わない。だって多読がどういうものか知らずにはじめるんですからね。でもね、そのまま何年経っても学習法と思いこんでいたら、もったいないとおもー・・・
書いてみて、やっぱり全然考えがまとまっていないことがはっきりしましたが、これからもう少し考えていきたいと思います。
いえいえ、うれしくなる報告でしたよ。ありがとー!
そして、長野で会いましょう!!
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