(今晩はもう一つ投稿します・・・簡潔に・・・?)
きょうは午後いっぱい、日本語の先生たちに英語多読を味見してもらいました。
日本語教育の方面でも多読やシャドーイングが次第に知られてきたようで、
シャドーイングの指導について、かなり具体的な質問が出てきたので、驚きました。
で、多読の広がりは「深まり」や「高まり」とも連動しています、当然ながら。
NEOさんがご自身の多読6年目(!)と、多読クラスのこどもの様子を知らせてくれました。
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酒井先生、お久しぶりです。
多読・多聴・シャドーイングをして6年目ですが、最近、私自身に染み込んできているな〜と思う事が多いです。理屈、理論でなく、感覚で分かるようになっているという・・曖昧なレベルですが。
夏休みはアメリカ人の友人と3週間、供に過ごしましたが、間違った英語を話しても通じています。「話す英語」で相手に通じる基準が、さじ加減が整ったような気がします。(多読する前は私の話す間違った英語は理解しにくい英語だったと思います)
多読は「正確さ」よりも、伝えたい気持ちや内容を大切にします。それは従来の「英語学習、英語教育」とはまったく違うので、多読を語る言葉も、従来とは大きく違ってきます。
その一つの例がこのNEOさんの言葉遣いだと思うのです。
(おかしなところに反応するものですね、わたしは)
NEOさんの「相手に通じる基準が、さじ加減が整ったような気がします」という言葉遣いに痛く感動するのです、わたしは! とくに「さじ加減が整った」という独特の表現に、わたしはNEOさんの手応えの独自さ、確かさを見ます。
正確さは欠けますが、友人にとって、そんな事は問題ないようでした。まだまだ、表現できない分野もたくさんあるのでこれからも多読・多聴・シャドーイングを楽しく続けます〜。
それプラス、うれしい出来事、成長があったのでメールしました。
酒井先生の嫌いなフォニックスも必要ならば利用している私です。
ここはまた上とはまったく違う反応です。
わたしはフォニックスが「嫌い」というわけではないのです。ある高専の先生と「難読症かもしれないこどもにフォニックスがどう効果を上げるか?」ということで、意見交換をしています。フォニックスはごく少量、タイミングよく使えば、役に立つ可能性があると思っています。「嫌い、好き」という話ではないと思うのですが、わたしは常に「好き嫌い」がはっきり出てしまう性格のようで、こまったもんです・・・
発音(スピーチコンテストを通して)
シャドーイングを酒井先生に聞いて頂き、完璧で直す必要がないと言われたAiちゃん(高2)の話です。いよいよ発表の仕方、発音の仕上げに入りました。
文章の方は、学校の先生が訂正したのは1センテンスで全部Aiちゃんが書いたのですが、その1センテンスを実際に声に出して読んでみると言い難い文章。読むだけならそんなに悪くないのですが、分かりにくい文章。これが問題だな〜と思っていました。
先生はその1センテンスを無断で訂正して大会に提出したそうです。Aiちゃんは怒っていたのですが、見せてもらったら、声に出した時にもリズムが良く、パラグラフの切り替えに最適な文章に変わっていました。このような事が感覚的に分かるようになったのも酒井先生の多読・多聴・シャドーイングのお陰。
Aiちゃんとのやり取りの中、先生は最後までその文章について悩んだのでしょうね。「なかなか、やるな〜!先生」
その先生は大事なことをAiちゃんにおしえてもらったかもしれませんね。先生は生徒に学ぶのです!
(わたしは多読の話を先生方にするときに、迷ったら生徒の目を見るといいですよと
言います。わたしは、生徒の目の輝く方へ、輝く方へと舵を切っていけば、
自然によい授業になると思うのです。)
暗唱をし、学校でネイテイブチェックを受けた発表を最終チェックしました。酒井先生は批判的だけど、フォニックスは使いかた次第で、どこが悪いのかを分かりやすく説明でき、Aiちゃんも理解できたようです。
さっきも書いたように、そういう可能性はあると思っています。そのうち、NEOさんに、使い方を聞きたいです!
私は教員資格は持っていないし、専門学校の英会話本科で2年間学んだだけなので、下記の説明の仕方は、私流で的を得ていないかもしれません。
Aiちゃんのスピーチを原稿を見ないで聞きました。(T,D)の違いがクリアーでない。(Grade,Great) situationのSの音が弱すぎて、tutionに聴こえる。子音の破裂音がきちんと言えていません。文章中になると子音が腹から出ない。子音の破裂音が弱いので、歯切れのいい音とリズムが出なくて歌を歌うみたいに英語の音が流れてしまう、きれい過ぎるのだ。フォニックスのルールで言う、AとOの音がちゃんと出来ていないから濁った音がなくて澄んだ音できれい過ぎる。
それを指摘したらネイテイブチェックと私の指摘が同じだそうです。うれしいと同時にビックリ。私の耳が成長しています。昔、短期留学した時は、ちゃんと発音しているつもりなのに、すごく直された私です。ネイテイブと感じる事が同じなんて子供式シャドーイングのお陰です。
わー! すごいー!!
この事を通して、Aiちゃんも、子供式多読・シャドーイングは間違いない〜と思ってくれたと思います。(昨年の11月から私のところに来ました) 「今までのスピーチコンテストとは自分自身が違う。自分の心が文章にのっている。」というような事を言ってくれました。多読の方は、110万語くらい・・GRよりも児童書が大好きYLは3以下です。私が多読・多聴を通して話してきた「本当の英語を」・・・・を感じているようです。
読んだ量がすごい! それに言うことがすごい!!
うれしいです!!!
Heardの「ハード」は「あー」の部分が指摘されたそうで、「あー」の後に苦手な破裂音のdがある。これも原因を発見。Hの子音の破裂音が出来ていないからでした。Hは口を横に広げて腹の底から音を出すのですがその音がちゃんと出ればアー濁った音も自然に出るようです。
Hの音はむずかしいです。思い切っておなかから息を出さないとね。
これ以外にもPの音も弱い。とにかく、全て子音の破裂音の問題だったのです。子音では、t,d, p, h,s, wの音も弱かった。腹から出す音です。これが整っていると音に勢いとリズムが出る。母音ではA,Oの濁った音ですね。
これを指摘して再度、スピーチを読んでもらったらリズムもでて、聞いている方も聞きやすくなりました。フォニックスは理論的に音の仕組みが分かるから、便利。でも、文章中で音は、イレギュラーに変わるのでフォニックスは理論程度でやっぱり「子供式シャドーイングをするのが一番。」です。
最後に持ち上げていただいて、恐縮です。でも、無理をしないでくださいな。
こども式シャドーイングの可能性は少しずつ確かになっているので、そのうちかならず
掛け値なし、期待値なしで、すごい!ということになると期待しているので・・・(?)
では、もう、ほんとに寝ます。
NEOさん、みなさん、おやすみ、グー・・・
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