こども式はここまで来た!? 

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「こども式」はまだどこにも到達しておりません・・・
そこでこの記事は新装開店のあとにと思っていましたが、「たむ」さんがメールで「こども式」の記事を待っていると書いてくださったので、ふと思い直して、とりあえずまとめておこうと思います。
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「こども式」サイトの名は、トップページにあるとおり、おとながこどもの真似をしたい、ということからつけました。

言葉のあらゆる面について、
こどもたちの好奇心、わがままさ、
柔軟さ、貪欲さをまねする道を探ります。

ではこども式で言葉を獲得する道はどの程度見えてきたのか?
まだよく見えません!
少しずつ見えてきているとは思いますが、だれでも安心して通える大通りにはなっていません。
  (ちょうど多読三原則を言い出したころとおなじくらい怪しい!)
けれどもぼんやりとわかってきたことはあります。どうも、方向としては見込みがありそうです。こどもの言葉の獲得を真似すると、言葉がなめらかに、深くまで染みこむように思われるのです。
そこから、「こどものやらないことはやらない!」という視点が生まれました。ただし、みなさんがこれを心がける必要はないですよ! わたしが意識していればいいことです、当面は。何のことかわかりにくいかもしれませんが、みなさんに過剰に意識してほしくないので、こんな表現で許してください。「こども式」の到達点はまだその程度なのです。
だからといって、「多読村」になっても、もわたしは「こども式」を捨てるわけではありません。こども式の名前は誤解を生むようなので、サイトの名前からははずしますが、いまわたしの最大の関心事であることは変わりません。こどもの素直さ、わがまま、柔軟さ、好奇心と、おとなの知恵と知識をうまく合わせることができれば、言葉の獲得なんて苦もないはずです。
現に、みなさん大人向けのペーパーバックを読めるようになるまでに数年しかかかっていないのではありませんか? たとえばハリー・ポッターをこどもが読めるようになるには普通は生まれてから10年かかるでしょう。みなさんはその数分の一の期間で楽しめるようになっています。
多読は実はこどもの読み方を真似したものと言えます。(SSSの掲示板でどなたかがそう言ってくださった。)つまり多読はこども式の一部であり、こども式全体は多読のやり方を言葉の活動全体に応用しようという試みなのです。
多読で洋書が母語の何分の一という期間で読めるようになったように、話すことも書くことも、母語よりはるかに短い期間でできるようになる可能性があります。
すでに多読三原則を援用した多聴三原則はできかかっています。原則はまだ明文化されていませんが、多読的おしゃべり会ははじまっています。
  (3月はじめの多読的おしゃべり会は「こども式で行けそうだ!という
   勇気を与えてくれた大事な節目でした。)
というわけで、まだまだ研究途中ですが、「言葉のこども式獲得」は方向としてはまちがっていないのではないかと思われる節がいくつも見つかったような気がしないでもない「こども式サイト」の1年半でした。
これからもっともっとその方向を確かめていこうと思っています。
「多読村」になってからも何か発見があり次第、お知らせしていきます。みんなで検証して、もしこども式というような道が可能なら、それを切り開いていきましょう!
* たむさんへ私信
こういうような内容を考えていらっしゃったのでしょうか?
また、メールをください!