わたしはここでつまづいた! 「ぴ~ママ」さんからのメール・・・

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掲示板上では「たかぽん」さんとわたしが「こども式サイト(仮称:多読村)の
「理念」について話し合っております。そこへぴ~ママさんから思いがけない提案が!

「わたしはここでつまづいた!」報告を募集したところ、ずいぶんな数の方が掲示板に投稿してくださって、わたしとしては喜んでおりましたが、たかぽんが「待った!」をかけてくれました。

「つまづき」という言葉はマイナスのイメージで、しかも科をほかへ移すものではないか?という「待った」だと思います。多読はもっと前向きなものだから、マイナス面を強調するような意見募集はいかがなものか?・・・ということでしょうか。

それに対するわたしの意見は学校英語で英語嫌いにさせられた人たちに
悪いのは学校英語の方だと知ってもらいたい、そうすれば英語に前向きになれるのではないか、ということでした。

酒井せんせー、こんにちは!!
つまずきの話、なんとなく掴めず、話題にも入れず??なんのこっちゃ???と
遠巻きに見ているうちに、 たかぽんの「マイナス」と思わなくていい 論議が
わ~~と広がり、とても読みきれる量ではなくなり、この話題からは引いてました。
なので、掲示板の状況もつかんでないので書き込めないのですが・・・
でも、ひまわりさんの躓きを読んでいて、これがもしや先生のイメージしていた事
なのか?と、ひらめいたので、私の考えをせんせーにお伝えしておきます。

せんせーは、受験英語で、構造を分析し、単語の意味をこねくり回してきた人達を
多読で救いたい!救ってきた実績からこれからも多くの人達に夢と希望を与えたい
と、一種の使命感に燃えていた(いる?)のではないでしょうか?

はあ、口幅ったいことですが、まあそうです・・・

私は幸か不幸か、受験英語というものを経験しないで、大人になってしまいました。
おかげで、暗号解読のような作業は、一生懸命やるどころか、記憶にもありません。
ただ、英語の先生と相性が悪かったとか、単語テストが嫌いだったとか、指されて
皆の前で読むのが恥ずかしくて嫌だったとか・・という経験ならあります。
英語の受験勉強をする気もなかったし、なんとか英語で受験をしない方法だけを
考えて、学校教育を終えたのです。

せんせーは真面目に国立大学を受験する学生だったのでしょう。そしてその後も
必死に受験勉強をして大学に進学してきた学生だけを見てきたのでしょう。
その、必死に受験英語をやったにも関わらず、社会に出て英語が使えず悩んでいる
卒業生も沢山みてきたのだと思います。

だから、そんな人達の為に、『多読』という素晴らしい世界をもっと広めたいと
思って、日夜、講演会やオフ会やブログや掲示板や書物で、普及活動をされて
こられたのだと思います。

そして、多くの学校英語を必死で頑張ってきた人達を救ってこられたのだと思い
ます。

はい、「救った」というのは言い過ぎですが、まあそうですね。

しかし、受験英語で人生を台無しにされてしまった人ってどの位いるのでしょうか?
いくら日本の進学率が高いと言っても、まだ大学進学者は全18歳人口の半数です。
それも、いじり繰り回し、こねくりまわした、難問奇問の英語入試勉強を必要とする
難関国立大学や有名難関私立に受験する人は、さらにその中の一握りです。

昨今、18歳人口が更に減少し、大学全入時代に突入してきて、難関私立でさえ
AOだ推薦だと、難問奇問の受験勉強をしなくても、小論文と面接だけで入試出来る
大学が増えてきています。

その通りですね。

その、ほんの一時代の一握りの人の事を、村の入り口の立て看板にする必要が本当
にあるのでしょうか?

これは考えたことなかった! 
わたしはほとんどの人が学校英語で傷ついていると思っていた・・・

文法を弄くる前に、なんとなく苦手意識を持って、外国語を避けてきた人達が、
音と出会い、英語に目覚め、一流大学を出た人が無理だと言っていた、
映画を字幕なしで見るとか、絵本を楽しむとかを、す~~と受け入れてしまった
という事に、もっと注目して欲しいしです。
これから育っていく「タドキッズ」達の未来も、受験英語に毒される前に多読を
知ってしまった子供達の将来の事も考えて欲しいです。

なるほど・・・
でも、きょうもある学校で多読の模擬授業をやりましたが、「楽しく読む」ことができない人がかなりいました。あれはやはり「100%理解」、「試験の点数=英語の力」、「日本語に訳す」といった学校英語の弊害が出ているのではないかと思います。

まだ、たしかに一部の進学校や予備校では、今でも、まことしやかに文法を教えて
いる事は事実だと思います。
でも、時代は変わりつつあると思います。

あの、カリスマ予備校講師の安河内先生の本に、
「英語長文は訳すな、返り読みするな」と書いてあったのにはビックリでした。
もしかしたら、予備校でも、もう昔のような教育は減っているのかもしれないです。

キツイ事、書いてすみません。
ただ、受験英語によって人生狂ってしまった人は、せんせーが思っていらっしゃる
よりはずっと少ないと・・・言いたかっただけです。

ここですね、考えどころは・・・
さあて・・・

受験英語被害者を救う時代は、もう一段落したかもしれないです。
これからは、もっと広く、受験した人もしなかった人も、これからの人も、
多くの人が集える「英語の学習」という域を超えた楽しい所に「新しい村」が
なって欲しいと思ったので、メールしました。

ぴ~ママ

ありがとうございました。
ぴ~ママさんのメールを糧に、またしばらく考えます・・・