親はこどもを後ろ姿で「支援」する(?)  続続続

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「せにょーる」さんの実験報告、第4弾です!
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夕食後、私は「あ、そうだ。」といい、かばんの中からStage 4 (Trunk Stories)6冊をどかっとテーブルの上におきました。弟が、「ラッキー!あたらしいやつだ。」といい本をめくりはじめます。ページを進んだり、もどったり、何か確認している様子。こういうときに奴の脳内がわかるような機械あったら面白いのに(子の心親わからず)。
なんかぶつぶつ言ってます。(日本語)絵の仕掛けを発見しようとしているのかストーリーをつくろうとしているのか。
私は、横から音読してやりました。すると奴は、「ねー、やめてよ!うるさいよ!オレは絵を見てるんだよ!」と言います。へー。しばらくすると、こっちにきて、「ねー、この本は6年生用だよ。字が多いから。」といいます。裏表紙を見て、「ほら、4って書いてあるじゃん。こないだのは1+だったじゃん。これ4年生用だよ。オレはいいよ、これ。」と言いました。Stageがあることにも気づいているのか。
姉は無関心でした。

この一言がいい!

次の朝。子猫に朝早く起こされ、むかつきながらキッチンでタバコを吸っていると姉がどかどかと降りてきます。しばらく居間の床に座り込んでぼーっとしたのち、床に広がっていたStage 4の一冊をおもむろに開きました。何をするのか観察していると、無言のままページをめくっています。弟と違って、1ページを時間をかけて「読んでいる」ように見えます。ただし、声は一切出していません。彼女の脳内で何が起こっているのか。単に寝ぼけているだけか、あるいは、絵を見てストーリーを汲み取ろうとしているのか、あるいは、文字から意味を取り出そうとしているのか....しかし、このままだとまた遅刻寸前になるので、「早く顔洗って来い!」と指導しました。
ここで補足情報です。姉はテレビでもゲームでも本(日本語)でも、完全に入ってしまうタイプです。入ってしまうと、外から何を言っても耳に入らない。生活指導的には非常に困難なこどもです。起床後や就寝前は、「早くやることやれ!」と100回近く言わないと動きません。しかし、「こども式」的にはこういう人のが入りやすいのか。うーむ。

まだサンプルの数は十分ではありませんが、「入ってしまう」のはこどもの特徴ではないかと予想しております! いいですねえ、こどもの「入り方」は!
最近も二カ所で「こどものころは本をよみはじめると暗くなっても
気づかずに読みふけっていた」という感想を聞きました。そういえばわたしもそうだった! 嗚呼、去年の雪は何処?

シャドーイングの話もとーっても興味があります。ボーナスでipod用録音マイクを買い、こどもの発音を録音しようと考えています。録音できれば、MP3で配布して聞いていただけることもできるかな。
やはり研究には金がかかる....

それはもうしょうがない・・・
次を楽しみにしています。
(実は次の報告はもう届いていて、あわててアップロードしているところ・・・)