多読で語彙は増えるか? 辞書という麻薬

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先日紹介した「aiai」さんから、辞書引きについてメールをいただきました。
前にも書いたことがありますが、辞書は麻薬に似ていると思いますね。
依存症状とか、禁断症状とか、習慣性とかね・・・
aiaiさんを麻薬患者のように言っては申し訳ありませんが、
うまく抜け出せたので、許してもらえるかな?
やっぱり喩えが悪いかなあ・・・ ごめんね、aiaiさん。
いやだったら書き直しますから、遠慮なくおっしゃってください・・・
(樽の穴みたいなたとえでしょうかね、みなさん?)

こんにちは。
aiaiです。(再び)
ブログにて、お返事ありがとうございました。
今までにも、辞書で調べずに、わからない単語は読み飛ばしても大丈夫ということはわかっていたつもりですが、この客観的な振り返りでの気づきは、自分でも衝撃でした。
おっ!と思ったことを先生に伝えられて、またワクワクしていただけてよかったです。
(名前も覚えていただけていたようで良かった!)
先生のお返事に心がポカポカ(決して、叩かれているわけではありません。)して、さらにいい気分で多読していけそうです。
余談ですが、3月7日のブログに登場する「ジーニアス英和辞典」・・・。
私が学生のときに使ってましたー、この辞書!
・・・ということで、英語に触れ始めた頃まで少々(?)遡ってみます。
英文は辞書で調べて訳すもの・・・と素直に(過剰に)従っていた私は一応わかっているつもりの単語に加えて“is”とかですらいちいち調べないと気がすまないくらいでした。
英語の教師も辞書も何の疑いもなく正しい・・・と思っていたんでしょうね。

お勉強で多読をはじめた人が楽しく続ける人はどこかで、
辞書と手を切る、あるいは辞書の限界を知る体験が必要でしょうね。

でも、辞書で調べたところで思うようには訳せない・・・。
国語は得意だったので、訳した日本語がなんか変だ・・・ということは漠然と感じていたのかも。
(国語は気がつけば得意でした。暗記物以外は。これももしかしたら、私が子供の頃から本を読むことが好きだったのと関係ある?)
今考えると当然なのですが、そのときはそれでも辞書を疑わなかった・・・。
文法とかもなんだかよくわからなかったので、テスト前に英文も訳も何度も読んで丸暗記・・・。(←今思うとなんか情けない;)
こんな私には多読があっていた・・・という。
学校の授業の英語ってなんだったんだろうという気もしますが、私の場合はこのギャップがあったから、更に多読のよさや英語への気づきがあったのかも?

そんな気がしますね。反面教師として、学校英語万歳!かな?
いずれにせよ、aiaiさんは日本語の読書経験豊富で、言葉に対するセンスがよかったから辞書から抜け出しやすかったのではないかな?

さらに余談ですが、私は辞書も読み物と思うくらい辞書自体はもともと嫌いではありません。
何を調べるでもなく適当に読んで、その中で自分なりの気づきがあると楽しかったりして・・・。
でも、英和辞書はあまり楽しくなかった気が。
・・と、お礼の内容からそれてきたので、このへんで。
また、「おっ!」と思ったり何かあれば、メールさせてくださいね。
では、失礼します。

はい、また「おっ!」体験を知らせてくださいね!
考えてみれば、麻薬としての辞書はコカインやヘロインやクラックみたいな
手に入りにくい麻薬や覚醒剤ではなくて、たばことか酒とか、睡眠薬のような
すぐそばにあって手軽に試せる「薬」ですね。
たばこのように、辞書の表紙にも、
Consulting a dictionary may incur serious damage to your tadoku health.
というような警告が印刷されているといいのですけどね・・・
追伸 incurを英和辞典で引かないでください!
こういうむずかしい警告のときはしかつめらしくこういう言葉を使うのですよ。それでどうしても使ってしまった・・・
またいつかどこかで見かけますから、少しずつ分かっていきましょう。