SSSの掲示板に「じゅん」さんが5年間の多読経験を報告してくださいました。たまたま「健 高下駄」さんの衝撃のTOEIC報告とは「違った」結果なので、おもしろいと思って、「多聴・シャドーイング」の分類に投稿します。
(初出時、「違った」は「逆の」となっていました。それは誤解を招くと気がつき、訂正します。健 高下駄さんの結果は「ほとんど変わらなかった」のです。健 高下駄さんと、初出の記事を読んだ方にお詫びします。ごめんなさい! これに懲りず、おつきあいをお願いします・・・)
5年間も続いているというだけでも、わたしは多読を言い出してよかった!と思いますが、もっとうれしいことに、こうして報告してくださる!! 何ともいえんです・・・
SSSの掲示板にはたくさんの人が集い、たくさんの投稿がありますが、最近は掲示板に書かなくなった人も少なくありません。けれどもそういう人たちが多読をもうしていないのかというと、かならずしもそうではないのですね。オフ会に出てきてくれたり、講演会に来てくれたり、Mixiというところで交流があったり、ブログを綴っていたり、(あれ、これとおなじことを最近どこかで書いた!)、多読関連の交流は何倍にもなっていると思われます。
それはそれで、わたしはすばらしいと思っていますが、じゅんさん、ありがとー!
タイトル: 5年の成果(長文です)
投稿日: 2007/7/12(20:37)
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こんばんは。じゅんです。
2002年7月に多読を開始して、5年が経過しました。
チリも積もれば山となる?!というのか・・・5年間の積み重ねってものすごいものがありますね。
5年前と比べると、ものすごく、ものすごく、ものすごく進歩してます。
自分の好きなことしかしてこなかったのに。
5年間続いたというのは、とにかくこの「自分の好きなことだけ」ができたというのが一番大きい。
というより、好きじゃないことは続けようとしてもやっぱり続かなかった。
そして「好きなことだけしてていいの?」って悩んだときに、
掲示板の皆さんが「そのまま好きなことだけ続けてて大丈夫」って言ってくれたことが5年間続けていけたことに繋がっています。
先日、TOEICを受けました・・・結果はまだ返ってきていないのでスコアはわかりませんが、スコアがわかるまえに、ひとまず感想を書いておこうかと思います。
(スコアがわかると感想が変わるかもしれないので(笑))
【まずは、簡単に英語の経歴】
学生時代・・・英語は一番苦手&嫌いな科目でした。英語を避けたいために理系の大学受験したくらい
(その頃理系には英語が試験科目じゃない大学があった)。
1990年 初TOEIC受験(会社で強制) 530(L285/R245 スコア発見したのでこれは確かな情報)
1991年 2度目TOEIC受験(会社で強制)・・・スコアが見つからないのですが600点前半だった気がします。
ここでスコアが上がったのは、単に前回時間不足で最後まで終わらなかったのを反省して、わからないのを飛ばして最後までとにかく目を通したためだと思う・・・。
2002年6月 SSS開始 そして現在までに
●Reading 約2200万語
●Listening 約1200万語
ただし分野は非常に偏っててどちらも9割以上ミステリー。児童書は苦手だったので、初期の頃はGRのみ。開始から1年くらいたって、キリンでもPBが読めるようになると強引にPBを読んでました(理解度はきっと50?60%程度、それでももっと理解度の高いGRや児童書より面白かった・・・)
●Shadowing 全くダメ、いまだに出来ない。
●Writing 2004.3?1年間10分間限定交換日記を書いたくらい。
●Grammaer 2004年にGrammer in Useの一番易しいの(赤い本)を1度のみ。
●Speaking 2004年11月?2006年5月 英会話学校に週1回40分(1対1) 計50回くらい、フリートーキング
2007年5月 わけあって英会話学校再開(週1回40分)1対1、フリートーキング
2007年6月 再開した英会話学校でTOEICが受けられるということで受験(何のTOEIC対策もせず、素のままで受験しました!)
この状態で受けたので、点数が良くも悪くもミステリー限定多読・多聴の効果の有無が出るのでは・・・?と思っています。
【さて感想です】
昔受けたより(といっても記憶が定かではないのですが)、ずいぶん簡単な気がしました。
特に長文のリスニングとリーディング(要するに文法などではなくて内容を理解するタイプの問題)は、
絶対にこれ!と自信を持って回答できるものがほとんどでした。
また以前受けたときは時間が足りなくて最後まで行かなかったように思いますが、
今回は余裕を持って最後までできて、さらに見直しまで!
一方、短い文章で、文法や1語でも聞き逃すと致命的になってしまうものは、ダメでした。
特に文法はやっぱりダメ。動詞のあとにto+不定詞か?ingか・・・なーんてのは、
「うん、確かにどっちかしか使えない動詞ってのはあったよな」っていう記憶はあるものの、
それがどの動詞でどっちだったかなんて記憶は皆無で適当にマークしました。
リスニングも途中で疲れて集中力が切れ、とくに短文の質問だったりすると、
最初の1語を聞き逃して致命的!なんてこともであったし・・・。
1回しか言ってくれないってちょっとひどくない?
普通の会話だって聞きなおしたらもう1回くらいは嫌な顔しないで言ってくれるじゃない!
なーんて思ったりしてました。こんな強気な感想が書けるのも結果が帰ってきてないからです!!
【おまけの近況報告】
最近Audibleにハマッて、Readingがおろそかです。PBを月に1冊読むのがやっと・・・
一番読んでた頃は月に4冊読んでたのに。
聞けるようになると、聞くほうが読むより楽なんですよね。
最初の頃は聞くだけでは内容が全然理解できず、
必ずLRか、読んだものを聞くしかできませんでした。
でも最近は聞くだけでかなりわかるようになっています。
もっとも、まだまだ1度聞いただけではわからないので、
何度も繰り返し聞きます。でも繰り返す回数もだんだん減ってきているようです。
最近英会話学校を再開したのは、タイへの出張が決まったから。
タイで英語でプレゼンをする必要が生じて、
あわてて一夜漬け&プレゼンの資料作成を助けてもらうために行きました。
実はこの仕事・・・自分でやりたいって手を挙げました。
すごくすごく緊張しました。準備している途中で自分にはやっぱり無理かもって思ったのですが、
自分から手を挙げた以上、放り出すことも、泣き言を言うことも出来ず、かなり苦しかったです。
でも無事(?)やり遂げて、ちょっと嬉しかったし、誇らしかったです。
タイ出張が終わって、その仕事がちょっと中だるみしそうなので、
さしあたって英語は要らなくなったのですが、
一応、英会話学校は1?2週に1回くらいは通いつづけています。
ミステリーのReading&Listeningは続けていますが、
これは通勤電車の中&家事をしている間のみで、
必ず時間ができるので続いているという感じです。
????ここまではTOEICの結果が返ってくる前に書きました。
【そして、TOEIC結果】
・・・結果返ってきました。驚くべき結果でした。スコア935(L465/R470)!!!!!
これはまぐれか間違いか?!
Readingの方がいいのは、まったく多読の効果です。特に長文(Part7)の部分は全問正解、
これは受けたときから自信がありました。だって書かれていることの内容/質問とも全部わかる。
この報告のこの部分は、
この方法でこのまま続けていいのか?って不安に思ってる人に、
そのまま続けて大丈夫って言ってあげたくて(少なくともTOEICに関しては)、
それからSSSに出会ったことに感謝したくて、
それからSSSの効果を裏付けるデータを提供したくて書きました。
このスコア、すごいとは思うのですが、
自分自身ではこのスコアでもまだ自分が英語ができる・・・とは思えません。
学生時代のコンプレックスを今でも引きずっているのと、
実際には思うようにコミュニケーションできるようになっていない、というところでそう感じるのだと思います。
でも5年前よりは確実にできるようになってます。少なくとも読む/聞くについては。
そして話す/書くについても、確実に進歩はしているんですよね。
このまま10年、20年と続けていくと、その力はもっと上がっていくのか?
それともここで飽和なのか?もし10年目もつづけていたら、その時の様子を報告しますね。
では、皆様本当にありがとうございました。
この投稿のURLは
http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b=sss-1000&c=t&id=695#a698
ですが、そのスレッドの途中にじゅんさんのどどろくべき感想があります。
500万語あたりから、この方法(SSS)はいいかもしれない、と自分の中で確信できてきた
ぼくは考えこんでしまいました。
そうか・・・ 500万語も読まないと確信できないのか・・・ そうか・・・
多読普及は大変な難事業だなあ・・・
でもね、こうも考えたのです。
「確信が持てなくても500万語まで続くというのは、
多読自体がきっと楽しかったにちがいない!」
わたしはヒジョーに楽天的な性格なので、にまりにまりと口の端が緩みました。
じゅんさん、ほんとにありがとー!
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