日本語多読実践報告【啓明学園初等学校司書さんより】

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啓明学園初等学校の司書さんから、NPO作成の日本語多読の本の注文とともにこんなコメントと多読実践報告が届きました!

東京・昭島市にある啓明学園初等学校は、帰国子女のお子さんや外国籍のお子さんが多く通っている学校です。
司書の佐藤広美さんによれば、日本語多読の本を「帰国生や外国籍のお子さんだけでなく、一般のお子さんが何人も夢中になって読んでいます」とのこと。学齢は、一般の小学生は2,3年生、外国籍の子は2~6年まで幅広いそうです。

本が薄いこと、文字が少ないこと、コースの設定が良かったことなどが人気の秘訣で、「本好きにさせる魔法のBOOK」として全国的に大々的にアピールしたいくらいです。

「本好きにさせる魔法のBOOK」!!

「よむよむ文庫」(アスク出版)の本を読んだお子さんと本の話をしますが、「良さんがおもしろいよね」とか「ハチの話が泣ける」など、子ども達の心をつかんでいるのがよくわかります。
レベル4までいくと名作も多いので、「こんな有名な名作が読めた!!」と自信につながるようです。
すてきな本だな~と日々実感しております。

もう少し詳しくお聞きしたいとお願いして、学校での取り組みを簡単に報告していただきました。

以下、佐藤さんの報告です。

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啓明学園初等学校では、「レベル別日本語多読ライブラリー にほんご よむよむ文庫」を国際生に「おすすめ図書」として紹介してます。
10冊を一つのコースにし、全部読めたら表彰状がもらえます。校長先生から全校生の前で表彰されるので、読む=うれしい となるようで、どんどんチャレンジしています。

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国際生がとても楽しそうに読んでいるので、日本育ちの子どもも「チャレンジしたい」と言い始め、2ヶ月で約70人も合格しました。
「レベル別日本語多読ライブラリー」は2セット購入しましたが、「本が足りない!」「次のコースはないの?」と言われ、うれしい悲鳴をあげております。

啓明学園初等学校 司書教諭 佐藤広美

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どこでも、読書の楽しさは伝染力が強いようです。
外国籍の子どもたちに刺激されて、日本人の子どもたちも読み始めた、というのがいいですね。

そう、確かに日本語多読の本は、読書嫌いの日本の子どもたちにも効き目があるんです。
もっと広く知られて、学校図書館に入れていただけるようになるとうれしいのですが。
読むものが足りなくならないように、作るほうも頑張ります!

佐藤さん、ありがとうございました。

(事務局)