3月31日(日) 「第12回多読祭り」報告

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ようやくコロナ禍が明け、今年の多読祭りは、5年ぶりに対面開催が叶いました。会場は、新宿NPO協働推進センター、全体で108名のお申し込みがあり、一番多い時間帯は、来場者が80名近くに達しました。北海道や広島など遠方からの参加もあり、あちこちから「はじめまして」「久しぶり!」の声が聞こえてきました。対面ならではの熱気あふれる様子を写真で振り返ります。(※参加者のプロフィールを公開しています。)

第0部 プレ交流会(&祭りの準備)

会場設営や展示の準備も参加者のみなさんといっしょにやってしまおう!という大胆な企画で祭りの一日が始まりました。


△なんと、準備の時間に50名近くが集まりました。

△「やさしい絵本ひと言感想」「多読Q&A」の展示は、みんなで手分けして感想や答えを書きました。展示の内容はブログの最後へ

第1部 NPO多言語多読 12年の歩み

続いては、コロナ禍でずっと先送りになっていた周年記念をささやかに… これまで活動に関わってきた人たちからコメントをもらいながら、NPO多言語多読の12年を1時間で振り返りました。付録として簡単な年表も作りました。




△左上:「量にたくさん触れなければ言葉が分かるはずがない!と大学の時には思っていた」と語る酒井さん(前理事長) 右上:日本語の読みもの作りの歴史を振り返る松田さん(理事) 左下:多読講座の魅力を語る講座最古参の白石さん 右下:昨年、フランス語多読の会を立ち上げた塚越さん

第2部 ゼロからはじめる多読体験会

午後からの多読体験会は、来場者がピークに。多読実践者が集まる多読祭りらしく、多読の「先輩」がこれから始める人のお手伝いをしました。
最初に、簡単な多読の説明と体験談を聞いたあと、「島」に分かれて、やさしい絵本を読みました。本の交換や、おすすめポイントの紹介など、「多読仲間」が大活躍!ブックトークと質疑の時間も大盛りあがりでした。


△左:多読三原則と絵をよく見ることの大切さを説明する元講座生の右手さんと遠藤さん。 右:韓国語多読の体験を語る窪寺さん。実践者の声は、説得力があります!





第3部 Tadoku交流会

お祭りの最後は、さまざまなテーマのブースに参加して自由に語り合う交流会です。大勢で盛り上がったブースも、数人で濃い〜話しをしたブースもありました。

事前に提案されたテーマ(※詳細はこちら):
Oxford Reading Tree(ORT)/絵本/やさしいノンフィクション/黄色ラベルから緑ラベルの本へ/YouTube/映画・海外ドラマ/英語で歌っちゃう?/紙芝居/The Making of Harry Potter/多読世界地図/Kotoriのおすすめ!

△なんと、一番人を集めたのは「英語で歌っちゃう?」のブース。タイトル通り、みんなの歌が会場に響きました!

△左:カナダ出身のステファンさんと日・英ちゃんぽんで盛り上がるハリポタブース 右:多読世界地図に張り付いたままの人も。地図の拡大写真は→イギリスアメリカ世界地図

△お気に入りの本と感想を展示してくれた小学生のKotoriさん。本好きがにじみ出た通なラインナップ!自身で英語に翻訳した絵本の紹介も。

ファンドレイジングと各言語のブース

ファンドレイジング企画として、「多読本フリマ」や「手作りお菓子」(写真を撮り忘れました。痛恨のミス!)、そして、新柄のオリジナル・トートバックを販売しました。お菓子や本を提供してくださったみなさん、そして、お菓子や本やトートバックを買ってNPOの活動を応援してくださったみなさん、ありがとうございました。売り上げは、大切に大切に、多読の普及活動に使わせていただきます!



△写真上、真ん中が新柄のトートバック。多読本フリマは今年も人気でした。手作りお菓子は、完売!!

日本語、韓国語、スペイン語、フランス語多読のブースには、各言語の絵本を展示しました。


△フランス語多読と韓国語多読のブース

△日本語多読のブースには、日本語学習者の姿も

展示: 多読Q&A

「多読Q&A」の展示では、英語多読特設サイトのQ&Aで未回答のものを並べて、参加者の皆さんに体験を語ってもらいました。どの「A」も、うんうん、と頷くものばかりです。ぜひ、読んでみてください!(後日、英語多読のサイトに掲載予定)

  • Q. どうしても絵本でなければいけませんか?

展示:やさしい絵本ひと言感想

これから多読をはじめる人に、ぜひ読んでほしい絵本を10冊並べて、こちらも参加者に感想や紹介文を書き込んでもらいました。紹介文を読んで、その場で手にとって読んでみる人の姿も。(以下、感想はすべて原文ママ)

Elephant & Piggie シリーズ ○すきすぎる…(いわさき) ○このシリーズの中では There is a bird on your head!がいち押しです(プリン) ○ElephantとPiggieのホッコリあたたかい友情もの!素朴なオチがいい!(エンドウ) ○ゾウのGeraldとPiggieの会話がたまらなくカワイイ!楽しい!! ○PiggyとGeraldのコンビがかわいい。いつもオチがあるし、面白い+ちょっと感動もある ○いやされるー 大好き(しらいし)

Tiny シリーズ ○え!こんなに大きいのにTinyなの?この犬〜 ○図体は大きいけど気持ちは子犬のままのTinyがやらかすあれこれ とってもホッコリ〜 ○小犬のTinyはあっという間に大犬のTinyになってしまった。飼い主の子との交流がほほえましい♡

Henry and Mudge シリーズ ○HenryとMudgeの出会いがすてき。おっきなMudgeが大好き。著者のシンシア・ライラント推してます(カイ) ○grandpaは介護施設にいらっしゃいます。そこに訪れるHenryとMudgeの活やくが大好きです(natusbon) ○(同じ作者の)Mr.Putter & Tabby のシリーズが大好き!!年齢を重ねたMr.Putterと猫のTabbyのゆったりした関係がほほえましい

Biscuit シリーズ ○本を読んではじめて語り口を感じました。やさしい時間が流れています(JJ) ○4才と1才の子どもが大好きです!町で犬を見かけると パピーパピー!と言うようになりました:) ○「かわいい〜」といいつづけたいひとにオススメです(いわさき) ○Biscuitがとってもかわいくて、絵を見るだけでいやされます ○Biscuitと女の子の交流がほんとにかわいい!Biscuit本を全部さがしてよみたくなります ○多読のスタート時に何度も読みました。大好きです。初心者の方に特におススメ〜〜!!

Pete the Cat シリーズ ○へたうまの絵がユニーク comicもあって(四谷図書館にあり)面白い!!(むさし) ○弟の幼稚園のキャラクターがピートだったのでびっくりしました ○じわる(いわさき) ○ピート がすけート ぼうドノ えほん ○a pet for pete: ピートのペットの金魚のGoldie ピートが描いた絵が人気爆発 What should I do?

I Want My Hat Back 3部作 ○え…このラスト…これってどういう!? シンプルなリフレインなのにこんなにそそられる(オノ) ○Jon klassenのイラスト絵本、大好きで出るたびに買ってます。最近では “The Skull” が押し!! ○大好きです!高校生にも大人気でした!!(つかごし) ○Jon Klassenさんに会ったことあります!! He was very nice(Owly) ○イラストがとにかくいい!!(パッチ) ○とにかくラストがたまらないっ!(いわさき)  ○シュール!くまさんの表情がみのがせない 「赤」が良い!(カイ) ○2、3冊目があるの知りませんでした(Onishi) ○3冊目(We found a hat)を読むまではコワ〜い本 3冊目もちょっとコワイけど最後には…(むさし) ○質問に目を合わせず答えているのがイイ その中でウサギのコトバの多さ。やましいとコトバが増える…。間がとってもイイ!

Tuesday ○文字がないから絵を読むしかないの。でもそれがとっても楽しいのだ! ○David Wisnerの文字なし絵本いいです!!ここにはないけど私のいち押しは “Flotsam” 見かけたら手にとってみてね! ○文字なし絵本の奥深さを知れる(Ernie) ○小ネタ満載!隅々まで何回も読んじゃう。何回読んでも新しい発見あります。(とくなが) ○かようびの よるは ねられなく なるかも…(いわさき) ○読み聞かせはイヤ!という子供達もただだまってページをめくるだけだと近くに寄ってくる本(むさし)

The Red Book ○インターネットの現代ボーダレスで世界を飛びこえられる。それが絵として語られている気持ちになります(のんた) ○「ジャケよみ」してみてください(いわさき) ○果てしなくstoryが広がっていく… 文字なし絵本の魅力が存分に楽しめます!(えんどう) ○(同作者の)Museum Trip 読みおわってうれしい気持ちになりました(つかごし)

Anthony Browne の絵本 ○Look what I’ve got: かくれ絵をたくさん探す楽しみ!!Anthony Browneさんの本にはどれもかくし絵が!(natubon) ○ゴリラのWillyのベストが可愛いの。これはフェアアイル?(Owly) ○Willyのフェアアイルにコーデュロイ、服がかわいい(ktb)

Jez Alborough の絵本 ○同じHUGでもいろいろなんですよネ(KATO) ○Tall: とてもかわいい絵で、どんなものもおサルさんより大きいという、とても分かりやすい絵本 ○Hug: かわいい。いとしい。Hug!って言いたくなるの分かる(カイ) ○Yes: 子供にウケるお話です。特に小さい子供が喜びます。(西村)

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いかがでしたか? 写真からも会場の熱気が伝わったでしょうか?
みなさんの多読を楽しむ姿を目の当たりにして、たくさんの多読仲間に囲まれて、とても心強く、元気をもらえた一日でした。同時に、これまで皆さんに支えられて歩んできたことを実感できる充実した一日でした。ありがとうございました。

また来年、お会いしましょう!

(事務局 Katobushi)