9月6日(日)オンライン「日本語多読授業入門講座」報告

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

9月6日(日)14時から、第1日曜日恒例の日本語多読授業入門講座が開催されました。今回の参加者は16名。事務所で開催していた時はとても入りきれない数ですが、オンラインだと、できてしまいます。

また、例年、この時期の多読授業入門講座は台風などによって中止されることが多いのですが、今年は巨大台風が九州付近に襲来している時だったにもかかわらず、問題なく開催できました。

今回ご参加くださったのは、多読授業をなさったことがないみなさんが多かったです。大学の先生から、地域のボランティアの先生まで、さまざまな方が集まってくださいました。講師はNPO多言語多読理事長・粟野と、正会員・片山が勤めました。参加者数が多いことから、サポートのスタッフとして、正会員の纐纈、高橋、作田も参加しました。

スクリーンショット 2020-09-06

はじめは、粟野が多読の考え方について話しました。単語と文法を理解するだけでは読めるようにならない、一般的に行われる読解の授業では力がつかない、という悩みから始まった多読授業。多読なら、学習者が没頭できること、本当に読めるようになっていくことを、実際に多読が行われている教室の様子や学習者のインタビューのビデオを交えて紹介しました。

おもしろい本を読んだ時、自然に再話を始める学習者、多読を続けるうちに、今まで読めなかった身の回りの漢字が読めるようになったと話す学習者などのビデオは入門講座では毎度おなじみではありますが、やはり、多読の威力を感じさせます。

awano

続いて、片山が実際の授業実践について話しました。

実際に行っている授業の手順を紹介し、参加者にも、導入部分を模擬的に体験してもらいました。絵を見て情報を読み取り、ストーリーを理解するという導入です。

また、普段教室で行っている読み物の提示の仕方も紹介しました。学習者はあまりにたくさんの本があると、どれを選んでいいのか戸惑います。そういうことがないように、読み物をグループ分けしたり、テーマを決めて示したりするということでした。

katayama

今年度の授業はどの学校もオンラインで行われましたが、この実践の紹介でも、オンラインでの多読の取り組みについての話が出ました。参加者の中にもオンラインでどう多読をするのかに興味がある人も多く、いくつも質問が寄せられました。

また、参加者には読み物作成に興味を持っている方が多く、その点についても質問が出ました。本来、対面式の入門講座では、午後に多読の読み物づくりの体験をしていただいていたのですが、オンラインになってからは、半日の講座となり、読み物づくり体験をしていただけなくなっています。しかし、ご要望の声が多いことから、現在、オンラインでの読み物作成講座を準備中です。もうしばらくお待ちください。

以下、アンケートに寄せていただいたご感想や意見をいくつか抜粋して掲載します。

  • 日本語学校の読解授業から多読へと考えるようになったお話に共感しました。
  • 初めての参加でしたが、多読についての基本的な考え方や実践授業の内容が分かり大変勉強になりました。
  • 実際の授業の様子がイメージ出来ました。
  • 日本語多読にしか出せない幅?いろんな背景を持った人、場、などを、もっともっと見てみたいです。
  • 技能に関わらず、言語習得の本質があるように思いました。これから日本語教師を目指す人には養成講座の内容が足かせになるかもしれません。日本語学校と日本語教師養成も変わる必要があると思います。
  • 「学習者主体」活動におけるメンターとしての教師の役割が予想していたとおりだったので、同じ理念を持つものとして励まされた気がする。自信が持てて、ありがたい。
  • 職場で多読授業を行ってみたくなりました!
  • 多読は学習者が多くの新しい言葉や表現に触れるのが目的だと思っていたのですが、それ以上に自律学習が大きい目的だと気付きました。

 

(報告・作田)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る