日本語多読から多言語多読へ!@米・ノートルダム大学図書館

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すでに、酒井のブログ「町の名前をひとつ」でも紹介ずみですが、ノートルダム大学の纐纈(はなぶさ)さんの大学の図書館多言語多読の報告が新たに届きましたので、改めてまとめてお届けします。

ノートルダム大学のはなぶささんの多読クラスは大変順調に進んでいて、その様子は、『図書館多読のすすめかた』に詳しいですが、日本語発多読が他の外国語に広まり始め、図書館には、すでに日中韓、フランス語、アイルランド語の多読棚が出来ているそうです。
1月下旬に学内の外国語教員を対象に多読レクチャーをする機会があったのをきっかけに、はなぶささんがMuiti-language Reading Club!(多言語多読クラブですね!)を企画しました。金曜日の夕方、好きな外国語の本をリラックスして読みましょう、というクラブです。

その記念すべき第1回は3月1日(金)。日本語、韓国語、スペイン語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、計30人ぐらい来てくれたそうです。
その報告は、こちらをご覧ください。
https://tadoku.org/blog/sakai-note/2019/03/07/4823

さて、2回目が4月5日(金)にあったそうです。
初回は30人。で2回目は何人だと思いますか? 40人?50人?いやいや、それが、73人も集まったというのです!

以下、はなぶささんの報告です。
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ノートルダム大では、本日第2回目の多言語多読クラブがあり、なんと73人も来てしまいました。床に座り込んで読む学生もけっこういました。初参加のポルトガル語講師もすごく興味を示していたし、ドイツ語の教授は来学期3単位の多読を開講するそうです。
とはいえ、もちろん課題もあります。
まずイタリア語やドイツ語など、多読棚がない言語がある。宣伝してくれるのはありがたいんですが、担当教師が本を持ってきてくれないと、学習者も企画している私たちも、どうしたらいいかわからない。今日はイタリア語の本が不足気味でした。そしてやはり多読についてきちんと理解している教師や学習者が少ないので、おしゃべりグループがけっこうあり、 ‘the most beautiful silence on earth’とはほど遠い状態でした。そうは言っても「一人一人が自分で本を手にとって読む」という画期的な活動には意味があると信じて続けます。
ほかの言語と混ざるのは学習者にとっていいことですが、なによりもこの多読クラブ、教師間の交流にものすごく貢献しているんです。驚いたことに、スペイン語やフランス語は、同じ学科なのにほとんど話すことがなかったらしい。日本語主導の多読が、様々な教師をつなぐ場を提供する、という思わぬ展開になってきました。

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すばらしいです!
いろんな言語で多読する学生がいて、いろんな言語の先生がいて、ものすごい「化学反応」が起きているようです。
この先が楽しみですね。

3回目の5月は、青空多読だそうです!

(粟野)