3月16日(日) 「第13回多読祭り」報告

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今年も「多読祭り」を開催しました! 会場は昨年と同じ新宿NPO協働推進センターで、97名のお申し込みがありました。あいにくの雨にもかかわらず、会場は終始にぎやかで、マイクを使ったアナウンスが聞こえない(笑)ほどの盛況ぶりでした。当日の様子を写真で振り返ります。

お申込みいただいたみなさんの内訳(人)は・・・

●多読をしている言語: 英語 87、韓国語 4、スペイン語 7、フランス語 9、日本語 16、その他 4
●どこから参加: 東京 54、神奈川 15、埼玉 10、千葉 5、愛知 4、北海道 3、長野 2、石川 1、大分 1、静岡 1、栃木 1
●多読を始めた年: これから 8、2020-25 33、2015-19 13、2010-14 22、2005-09 6、2002-04 18

参加者の詳しいプロフィールは こちら で公開しています。

祭りの準備

朝9:30に集合して、「準備」という名の交流タイム。雨の中、会員のみなさんを中心に、なんと42名の「多読仲間」が集まりました!










△各パートのリーダーが指示を出し、テキパキわちゃわちゃと準備が進みます。

途中、「お近づきタイム:今年の一冊ブックトーク」を行いました。


△アイス・ブレイクのつもりが既にほかほかでした! ◯アンケートより:「初めて対面する人や久しぶりに再会する人と、本を通したおしゃべりに花が咲きました。自然と多読まつりの雰囲気にとけこむことができました」

第1部 NPO多言語多読の活動報告

この日最初のプログラムは、「多読実践者」によるNPOの活動紹介です。各言語の絵本の展示を背に、まずは、韓国語、スペイン語、フランス語、そして日本語多読の紹介から・・・



△上:一昨年より新体制となった韓国語多読の窪寺さんと小川さん。 左下:スペイン語多読の田中さん。昨年亡くなった立ち上げメンバーの村岡さんの想い出も。 右下:フランス語多読の塚越さん。会員の坂本さんと板橋区の図書館の協力を得て、対面の会もスタートしました。 ◯アンケートより:「言語別に実践している方々から生の声を聞けてよかった」 
△日本語多読は、中国出身のYさんと台湾出身のCさんが多読の体験を語ってくれました。

続いて英語多読からは、図書館で行う多読ワークショップを会員や受講生のみなさんに手伝ってもらう試みについて紹介しました。最後は、会場にいるみなさんに「多読を人にすすめたエピソード」を紹介してもらい、わいわい楽しい時間となりました。


△「友人に漫画の英語多読アプリを教えたらとても喜ばれた」「多読しているという話はよく知人にするが、自分も始めた!という人はまだいない」「英語クラブで9年間活動したが、全く多読が広まらなかった」「自分が楽しいと思うものをおすすめするのが1番!」など様々なエピソードを聞くことができました。

第2部 英語多読講演&ワークショップ

午後一番は、定員80名の会場がいっぱいになる中、多読祭りでは数年ぶりとなる酒井前理事長による多読講演を行いました。講演の中で、多読50周年に向けて、多読がどう変わっていくのか——その「芽」を、二人の実践者による絵本の朗読音声と英語の「ツイート」で紹介しました。そのあまりの「英語らしさ」に驚いた方も多かったのではないでしょうか。



△25年前の「多読」の始まりから、いま起きている「文字から音へ」という変化について、「古い」仲間たちの体験談と共に振り返りました。 ◯アンケートより:「多読を始めた頃から何度も聞いたお話から英会話への道まで楽しかったです」

第3部 Tadoku交流会

お祭りの最後は、好きなテーマのブースに参加して自由に語り合う交流会です。会場の盛り上がりはピークに。

提案されたブース(※詳細はこちら
はじめての英語多読 / 私のブレイク・スルー / 推しの一冊・推しの一本 / やさしいノンフィクション / 英語で歌っちゃう? Part2 / 受けたい外国のオンライン講座 / Claire Keegan の部屋 / ミステリ多読入門 / 映画・ドラマ / 絵本の森へ迷いこもう / 英語以外の言語で ‘超’ 初心者が多読できる? / 犬好きさん&猫好きさん大集合



△上・左下:いちばん人を集めたのは「犬・猫」と「推し」のブースでした。 右下:ブレイクスルー「した」人が「したい」人に体験を語りました。 ◯アンケートより:「『推し本』に入り大満足でした。楽しかった」


△定番の「絵本」や「ミステリー」(左右上)からアイルランドの作家「Claire Keegan」(下)を語り尽くすブースまで!この幅の広さは多読ならでは。 ◯アンケートより:「知っている本は共感でき、知らない本は魅力を存分に教えていただき嬉しかったです!」

展示:「2024年に多読講座でよく読まれた25冊(英語多読)」「2024年によく読まれた『無料の読みもの』(にほんごたどく)

2024年に英語多読講座でよく借りられた本を並べて、好きな本・気になる本に付箋で投票してもらいました。また、にほんごたどくのウェブサイトで公開している「無料の読みもの」から、2024年によく読まれた15冊を日本語学習者のコメントと共に紹介しました。


△英語多読の展示(とその続き)は、#講座だより で、にほんごたどくの「無料の読みもの」はウェブサイトでご覧いただけます。

各言語のブースとファンドレイジング

韓国語、スペイン語、フランス語多読の会のブースは、展示スペースが昨年の2倍に。各会、珠玉のセレクションがずらりと並びました。



△各言語のブースにも、例年になくたくさんの方が立ち寄ってくださいました。また、言語を跨いだ交流も盛んに。ドイツ語多読の会を立ち上げようという動きも…

ファンドレイジング企画として、今年も「多読本フリマ」や「手作りお菓子」、オリジナル・トートバッグを販売しました。ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。収益は多読の普及活動に充てさせていただきます!



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いかがでしたか? みなさんの楽しげな様子が少しでも伝わっていると嬉しいです。最後に事後アンケートより、お二人の方の感想を紹介します。今回初めて多読祭りに参加された方と、毎年参加してくださっている方の声です。

多読している人が沢山いることが印象に残りました。いろいろな人と話せて楽しかったです。

最高でした!お祭りでしか会えない方々とも交流できるし、初めて聞く作品もあるし。そして、多読の皆さんとの交流は心が温かくなるので、大好きな時間です。

多読祭りは、私たち運営スタッフにとっても特別な一日です。「多読」という同じ船に乗る仲間が、こんなにたくさんいるんだ!と実感できて、とても心強く感じます。いつも応援してくださっているみなさん、本当にありがとうございます。これからも、いっしょに多読の楽しさを伝えていきましょう!また来年も、お会いできるのを楽しみにしています。

(事務局 Katobushi)