第9回「多読支援セミナー」報告 その③

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セミナー開催からあっという間にひと月が経とうとしています…。報告が遅くなりましたが、事後アンケートより参加してくださったみなさんの声をご紹介します。今後も、みなさんといっしょにこの支援セミナーをつくり、より良い「多読支援」について考えていければと思います。

運営やプログラムの構成について

盛り沢山のプログラムや、対象言語に関係なくどのセッションにも参加できたことなど、全体としてとても充実していたとの声を多数いただきました。

一方、その裏返しとして、長時間の参加で体力的にキツかった、もう少しプログラムに余裕をもたせ質疑や話し合いの時間をたっぷりとって欲しかった、などの意見もいただきました。

また、ほとんどの方が、次回以降もオンラインでの開催、または対面と両方の開催を希望するとのことでした。

参加されたセッションのご感想やご意見をお聞かせください。(抜粋)

※各項の最後の(日・英)の表記は、記入者が主に参加されたセッションの対象言語を示します。

  • 「読みやすさ」とは何かについて、改めて考えさせられました。文章の語彙や文型のコントロールだけでなく、絵や写真、自分に身近な話題であるかどうかや、興味の有無などが、読みやすさにつながっていると気づきました。(日)
  • 楽しくインプットする!をモットーに多読授業をやってみたいと思いました。ブレイクアウトルームで、激励していただいたり、「日本語教師のための多読授業入門」を買ってみて!と言われたり、みなさんの優しさに感謝です。(日)
  • 「絵を見ることの重要性」に気付きました。これまで私は、主体は文章を読むことで、絵はそれを補う補助的なものという認識でしたが、今日、何人かのお話を伺い、絵は決して脇役ではないと知りました。また、多読はあくまでも楽しく読むことが大切と、自ら学生に伝えてきましたが、日本語学校の通常授業の中で行っているという事情もあり、自分の中に「学習の一環」であるという意識があったことにも気付きました。「多読」を通して何を感じるかはあくまで学生自身が決めること。教師は「場」や「機会」を提供するというサポーターに徹するべきだと改めて感じました。(日)
  • (オンラインだと)授業中に学習者へのさりげない声掛けができないというデメリットはあるようですが、オンラインならではの利点もあるようなので、それを活用すれば、充実した授業になるのではないかと感じました。先生方のお話を伺いながら新しい形の多読授業をイメージすることができました。(日)
  • オンラインで見られる様々な日本語の素材を知ることができたのが良かったです。学生の作品上映会は、感動して泣きそうになりました。(日)
  • オンライン多読授業実践報告を拝見し、自分のオンライン授業で学習者一人一人に寄り添う支援ができていたか…と反省することもできました。多読を大学で教えるようになって7年になりましたが、今後も楽しく「多読」について悩んでいきたいと思います。(日)
  • 英語多読、図書館多読、中学・高校での多読、英語教室での多読など、日本語以外の実践からも多くのことを学びました(参考までにと思って参加したらとてもおもしろかったので、結局全部お話を聞きました。)いろいろな教育現場で奮闘されている先生方のお話から、勇気と元気をいただいたと思います。(日)
  • 私は日本語多読支援の初心者で、多読を経験したこともないので、多面的に多読と支援を考えられるように、自身が多読にチャレンジする必要があるなと思いました。何人かの支援者の方が「どんなレベルであっても、レベル0から始めるようにしている」とおっしゃっていましたが、この点が全く腑に落ちていません。もし自身が英語多読をするとしたら、言葉が少ない絵だけの本から始めることにとても抵抗を感じそうです。このあたりも、自身が多読の支援を受け、経験することで、何か見えてくるのかもしれないと思いました。(日)
  • 学生作品上映は、とても面白かったです。それぞれの作品に学生のセンスが光っていて興味深く、教育の意義は覚えて試験でいい点数をとることだけじゃないという例その物だと思います。(日)
  • 全くの初心者だったので、多読を実践なさっている先生方のお話しが聞けて、0レベルからの導入の仕方、辞書を使わない、途中でやめてもいいこと等、全く初めてのことで参考になった。(日)
  • それぞれの方の実践報告から、実質的アイデアや「自分もがんばろの気持ち」をたくさんいただきました。参加した中で特に心に残るのは、ハナブサ先生が学生の作品紹介の後で「日本語とは全く関係ないこと(背景の色塗りとか)にボーダイなエネルギーをかけている姿、いいですよね?こういう『チャンスを作る』のも、多読のひとつ!」と断言してくださったこと。「日本語」とか「語学力の成果」にとらわれちゃだめだ、という目指したい太陽を見せてもらいました。マブシイけど、追いかけたいです。(日)
  • 今回はオンライン開催、希望であればすべてのセッションに参加できるということで本当に楽しみにしていました。期待通り、どのセッションのテーマも興味深く、実践報告、情報共有、盛り沢山で本当に中身の濃い二日間でした。(日)
  • 「子どもの継承語及び第二言語と多読」の時間を作ってくださりありがとうございました。アメリカの継承語教室で多読の時間を作りましたが、あまりうまく行かず苦戦しておりましたので、参加しました。(中略)今回は非常に高度のバイリンガルについて議論されている風潮があり、それ以外は失敗、危険といった言葉が使われており、少し残念に思いました。バイリンガルも多様性があることを理解していただけたらと思いました。(日)
  • 例年のセミナーでは、英語多読の様子がわからなかったのですが、今年は、英語多読や図書館多読の話もじっくり聞くことができたのが、とてもよかったです。学会や研究会と異なり、実践上の現実的な話が、あんなに大勢の方とざっくばらんにできるのは、めずらしくも貴重なことだと思います。(日)
  • 「オンライン日本語多読授業実践報告 + 素材持ち寄り」が大変良かったです。自分の守備範囲でしか素材を探せませんでしたが、新しい開拓地を見つけた感じです。(日)
  • ブックトークが多読成功のポイントではないかと思いました。そこで読解ではない多読ならではのブックトークについて具体的な詳細を知りたいです。(日)
  • Q&Aのコーナーは事前に答えが用意してあって分かりやすくてよかったです。日本語、英語、スペイン語など一緒に一堂に会することができたのが初めての経験で印象的でした。合同にすることによってTadokuの肝と言える部分がより明らかになっていた印象です。またこういう機会があればと思います。(日)
  • 多くの先生方が一人一人に寄り添う気持ちで支援してらっしゃるのに感動しました。また、教師は言語に焦点を当てがちですが、学習者は多読を通して異文化や知識や内容に興味を持って読んでいるときに、副産物的に言語を自分の中に取り込むということに気づかされました。無理をせず楽しみながら続けていくことが大切だと再認識させられました。(英)
  • 多読的な考え方が当たり前の場でお話を伺えることは、そうでない環境で仕事をしている者にとっては心強いです。(英)
  • 支援者本人が楽しまなきゃいけないこと、また、あらためてブックトークの大切さに気づかされました。(英)
  • 多読支援側ではなく多読やってる側なので、楽しく参加させていただきました。先生方がいろいろ工夫しておられること,それぞれの生徒さんの特性・興味関心をわかってサポートされてすごいなあと感心しました。(英)
  • エキスパートの先生のレッスンでも生徒さんがつまらなくなってやめる事もある、そして「やりたくない子はやらなくていいんじゃないか」という発言が印象に残りました。それもまた寄り添うってことなのかなと思い、深いな…と感じました。(英)
  • 色々な方のお話を伺う中で「なにもしない」ことに対して不安があるのは自分だけではないのだ、これで大丈夫なのだと安心できました。(英)
  • 「日本語多読実践者の声」で、日本語多読をされた方3名の生の声を聞いて、自然な言い回しが多いのが心地よく、自分の生徒も英語でこんな風に話したり書いたりできるようになるには、やはり多読なんだろうと再確認しました。(英)
  • 個人的な悩みを小グループの部屋で話せて嬉しかったです。このようなセミナーに参加すると、いつもは個人でしているので、「私一人じゃない」と思えるし、沢山のインスピレーションをもらえるのでありがたいです。(英)
  • 「日本語多読実践者の声」が一番良かったです。特にフランさんのお話が印象に残りました。「多読は魔法」。多読は、学習者だけでなく、フランさん自身にも革命だったというお話、共感しました。(英)
  • こんなに多くの方達がすでに(多読を)体験され、学校や図書館でも実践されていることを知り驚きました。(英)
  • 図書館の方以外とお話しできて楽しかったです。(図)
  • 初日のブレイクアウトセッションは世界中から参加者と交流でき、大変ためになりました。オンラインならではと感じました。(図)
  • 図書館多読のセッションでお伺いした稲城市立図書館の高橋さんの実践に大変勇気づけられました。近隣の図書館では実施も少なく、なかなか相談相手もいない一人仕事となっておりますが、ほかの図書館の実践や悩み、お考えを知ることができ勉強になりました。(図)
  • 「支援悩み相談ワークショップ」では、各地の支援者さんのお話を聞いて、「大人の多読支援は参加者の力を貸してもらって進められる」といった話題があり、多読歴の浅い(けど多読の集まりを進めないといけない立場の)私はちょっとほっとしました。何とかなりそうかな。(図)

(事務局)