ベオグラード大学の日本語多読「にほんごでどくしょ」報告

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会員の高橋亘さんからの報告です。
こちらも「図書館多読」です。

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先日、前の職場であるベオグラード大学(セルビア)を訪問し、多読時間を見学してきました。訪問から1か月も経ってしまいましたが、その時の様子をまとめました。少し長いですが、どうぞご覧ください。

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3月9日、16日の2回、ベオグラード大学で行われている「日本語でどくしょ」の見学に行ってきました。

① 場所、時間
以前と変わらず、授業期間中の毎週月曜日13:30~15:30に行われていました。場所は、以前と同じ大学から徒歩5分ほどのベオグラード市立図書館 でした。2013年当時は工事中だったスペースが新しいセミナー室になり、その1室で多読が行われていました。とても開放感のある広いスペースでした。

② 本
本は『よむよむ文庫』シリーズ完備、そして、日本大使館から大量の(段ボール10箱分ぐらい!)書籍をいただいたそうで、十分すぎるほどの本がありまし た。現在は図書室への蔵書登録が終わったようです。日本人の先生方がその中から多読に向いていそうな本を選んで100冊以上、大学から徒歩5分の図書館へ 運んで使っていました。本は絵本から小中学生向けの地図や歴史の図書、マンガ、雑誌まで、バリエーションも冊数も多く、うらやましく思いました。『よむよ む文庫』シリーズの人気はもちろん、絵本やマンガも人気でした。

③ 参加者
主にベオグラード大学の1年生の参加が目立ちました。2年生は数名が常連さんになっていました。また卒業生や大学院生(授業や大学近辺で用事があるときに よく参加してくれるようです)のほか、市内の中学校からも1名参加者がいました。ただ、その中学生はこれから学校の授業時間が変わるらしく、来られなく なってしまうとか。残念!
1年生は15時からの必修授業のため、1時間ほど多読をして、授業に向かうことは変わっていませんでした。また、3年生は、授業や課題が多すぎること、そ して4年生は授業で忙しいことや「もう自分で本を選んで読める」ということらしく、2回とも参加者はいませんでした。一緒に多読に参加していた同級生の友 人たちが日本に留学に行ってしまったということも大きいようです。
ファシリテータは、変わらず大学の日本人講師の方々がしてくださっています。(※これからは大量に寄贈された本のレベル分けをやっていきたいとのことです)

④ 参加者が読んでいる本について
『よむよむ文庫』シリーズを読み進める学生、マンガしか読まない学生、特に選り好みすることなく読む学生と読む本は様々でした。1年生は日本語を勉強しは じめて半年しか経っていませんが(て形を勉強しているあたりだそうです)、『よむよむ文庫』のレベル2を読み進めていました。概して日本語の勉強がよくで きる学生が参加しているようです。
ある学生が「日本語が上手な人だけ読書によく来る。あまり出来ない人や自信がない人は、読書(多読)の時間が怖くてなかなか来られない」と言っていたことが印象的でした。ぜひ後者の学生たちにも来てほしいなあなどと思いました。
また、『よむよむ文庫』を読んだ後に読む、橋渡し的な本がなかなか見つからないという話もある学生からありました。大学では国際交流基金の助成プログラム で『よむよむ文庫』をそろえたそうですが、このプログラムで『にほんご多読ブックス』シリーズ(NPO多言語多読発行)も買えるととても良いと思いました。
(※多読祭りのときに粟野先生にこの件伺いました。助成プログラムを通しても購入できるとのこと!)

⑤ 多読後の活動
見学2回目の最後20分ほどで参加者のおすすめの本紹介(日本語で)の時間がありました。
(2015.3.26 その後加筆修正)

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