2015.4.18(土)英語多読無料体験会の報告

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みなさん、こんにちは。
先日、新宿で英語多読無料体験会を行いました。そのご報告です。

当日はきれいに晴れ、お出かけ日和。そんな中、現受講生を含め、10名の方が参加してくださいました。

今回の担当は酒井理事長です。
まず、みなさんに体験会に参加された動機を伺いました。
・自分の子どもに読み聞かせをしたい
・大人向けの多読教室を開きたい
・「図書館多読への招待」を読んでぜひ地元の図書館に働きかけたいと思った
・転職するにあたって英語をなんとかしたい
など、さまざまでした。
新宿1

酒井理事長の話は
1)ことばの氷山(活字は氷山の一角に過ぎない)から、多読三原則が生まれるまでの経緯。
2)多読三原則とは
の話がなされ、受講者のみなさんは、どの方も熱心に聞き入っていらっしゃいました。

改めて、多読三原則とは
「辞書は使わない」
「わからない語は飛ばす」
「自分に合わない本は途中でも止める」
ということです。
学校や塾で、わからない語に注目し、ひとつひとつ調べたり暗記してきた(特に真面目な)方には最初はけっこう難しいものです。

また、やさしいシンプルな語彙の大切さが語られました。

新宿2
実際の体験では、文字のない絵本から読んでいただきました。
文字のない本を読むとは、絵をよく見て、どのように話が進んでいくのか、自分の頭の中に造りあげることです。イギリスのこどもたちはそうして、Oxford Reading Treeの最初の数冊を読み、徐々に一人で本が読めるようになっていくのです。

ORTはとても優れた絵本で、子どもを飽きさせない工夫、世界観を伝える工夫があちらこちらに仕掛けられています。それを発見しては、喜ぶ受講者のみなさん。物語の世界の中に入る、という経験を少しですがしていただけたと思います。

現受講生による体験談もありました。
「多読」とはいうものの、「読む」だけではない、そこにはとても広い世界が開けているのです。
この日お話してくださったKさんは、オンライン大学やスカイプによる「英語おしゃべり会」などを紹介してくださいました。さらに、物語の世界に入るといったいどんなことが起こるのか、ということを実体験から話してくださいました。
電車の中で泣いている人がいて、そのことをツイッターに英語で書いたのだそうです。それは一語一語、あるいはフレーズごとに英訳するのではなく、英語で浮かんだそのままを書いたそうです。では、その表現はどうやって学んだのか?それは、マンガ「スラムダンク」の英語版の第一巻にあったということです。つまり、登場人物のいる世界、場面、そしてその人の感情とともにいつの間にかKさんのからだの中に染み込んでいたとでもいいましょうか。少なくとも、ひとつひとつ調べて表面上和訳していては、あるいは機械的に暗記するだけでは決して出てこなかったことでしょう。

最後には質疑応答がおこなわれました。
みなさん、とても熱心に質問をしていらっしゃいました。
・多読に向いている(特に初期の)本はどこで手に入れられるか
・脳内音読はやがて消えるものなのか
・正しい発音を教える必要があるのではないか
・子どもに読み聞かせするときに日本語で説明してもよいか
など。

時間はあっという間に過ぎ、お開きとなりましたが、もっと質問をしたいと理事長をつかまえてお話をする人、講座の体験を申し出るひとなどとても盛り上がりました。

このような体験会はこれからも定期的に行っていく予定です。英語に苦労している人や、多読を始めたけれど、どうしたらよいのか分からなくなってしまっている人、多読を英語教室で取り入れたい人…など 必要としている方々にできるだけ届くようにスタッフ、講師一同 努力してまいります。

(山谷 麻由美)