(毒)意志未来と単純未来
2009年12月30日
カテゴリ : ウンチク
タグ: ことばの最小単位は語ではない!?, さよなら英文法!, 蘊蓄
小さな3階(屋根裏部屋?)の網戸が残っていました。これから洗いますが、
その前にちょっと一休み・・・
「いつかわかってくること・・・」という記事で will や going to や to do のことが
話題になりました。
そこで will についてはおそらく大多数のみなさんが「意志未来を表す」とか
なんとか、習ったことがあるでしょう。
もう一つは「単純未来」というものでしたね。
そういう文法用語は事実としての使い方の整理にはある程度役に立つかもしれ
ませんが、ことばの仕組みそのものを解き明かしてはいないのだということを
ひとくさり・・・
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このことについて書こうと思ったのは、次の「間者猫」さんのブログを見たからです。
http://kanjanekotadokist.blog39.fc2.com/blog-entry-1632.html#comment586
日本語でも、はかる(図る、計る、測る、量る、諮る、謀る)という漢字が
くっついている名詞で決まりますからねえ。
「はかる」をどういう漢字で表すかは、「何をはかるか」で決まります。
will 一語だけではそれが「意志未来」を表すのか、「単純未来」を表すのか、
それは判別できません。
まず第一に、will のあとにどういう話題が続くかで、変わってきます。
I will be eighteen next month.
これは意志に関わりませんから「単純未来」と言えるでしょう。
ところが・・・
I will never forget this.
forget するかしないかはある程度「意志」に関わるので、
意志未来と言えます。
つまり will が意志未来を表す、単純未来を表す、などと言っても意味はないことに
なります。will だけで決まるわけではないからです。
ごく簡単な例でしたが、語を中心にした文法用語の危うさを垣間見られる例です。
さて、あしたは窓拭きかな? どなたさまも大掃除もう一息、がんばってください。
そしてさわやかな新年を!
また、I will