2月29日(木)英語多読 支援者講座「多観のススメ ~動画を字幕なしで楽しもう~」報告

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2月29日、オンライン英語多読支援者講座を開催しました。
本講座は、年3回、NPO会員の支援者有志が企画し行っています。今年度、最終回のテーマは「多観のススメ ~動画を字幕なしで楽しもう~」です。個人の英語教室や学校、海外でシニア向けの英語講座を開かれている方など、計7名の皆さんにご参加いただきました。

最初に理事で「親子多読講座」で講師も務める荻野さんが「多読三原則」と「多読支援三原則」の説明をしました。また、多読「支援者」の役割について、先生ではなく、実践者のみなさんと一緒に多読を楽しんだり、悩んだ時には一緒に考えたりするサポーターのような存在であることをお話しました。

その後、正会員のTsubasaが「字幕なし多観」について説明をしました。まず、多読の始めに文字のない絵本を楽しむのと同じように、短くてセリフのない動画 Shaun the Sheep を観ていただきました。次に、様々なセリフの入った短い動画を各自で鑑賞しました。セリフがあっても、セリフを聞こうとがんばるのではなく、セリフのない動画を観るような感覚で観ること、背景や登場人物の表情などを楽しむこと等を強調しました。動画を観た後は、グループに分かれて観た動画について「多観トーク」を楽しみました。

講座後半は、教室での「字幕なし多観」の導入について説明しました。
観るものについて強制や制限をする必要はなく、どんなものでも、本人が楽しめるものを見てもらう、そして、「楽しい、次もまた観たい」と感じられたらそれでいいと伝えておくことをお話しました。

その後、段階的に人気のあるコンテンツの紹介をしました。また、多観は、読むよりも聴く方が得意な方への良いアプローチになることなど、多観を楽しんでいる方の実例を交えてお話しました。質疑応答では「シニアの方に勧められる動画は?」「好きなミュージシャンの歌の動画でも良い?」など、様々な質問がありました。

最後は、グループトークの時間をたっぷり取りました。多観についてだけでなく、多読支援の様々なことについて相談や意見の交換がなされました。

参加者の声

  • 多観のイメージがつかめました。具体的に、子どもたちや保護者さんにどうおすすめすればいいか分かりました。(中略)講座自体が、とても楽しかったです。
  • Listeningで聞き逃したところは後追いしない、去る者は追わず。この一言は確かに!と思いました。
  • 分からないことを不安と思わずにワンワン聞こえている期間も楽しんでね、安心して字幕を消してみてね、という声掛けは本当に大事だなと思いました。
  • 中高生にどのくらい見たり聞いたりしたらレベルアップできるのか時間の目安などを示した方が安心するのでは?というような質問がありましたが、(中略)それだと量をこなせばいいんだと勘違いして、本当に楽しんで興味をもって集中する時間を作ることは難しくなり、結果遠回りになってしまうのではないかなと思いました。
  • 紹介いただいた動画もとても参考になりました。(中略)どうしても私も紹介したいシリーズがあるのでこちらに書きます! 大人でも十分楽しめますが、うちの教室の4、5歳~10歳くらいにドはまりする子がかなり多いYoutubeチャンネルです。→Caillou, PBS Kids, Numberblocks, ellieV

(Tsubasa、荻野、山岸)