11/5(日)「英語多読ステップアップ講座 ・英語多読をはじめよう」@稲城市立中央図書館 報告

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今月5日、稲城市立中央図書館で、久々にNPO多言語多読の酒井理事による英語多読講演会が行われました。
報告は、司書の高橋仁さんです。

令和5年11月5日(日)、酒井先生を講師にお招きして「英語多読ステップアップ講座 英語多読をはじめよう」を開催いたしました。今回は英語多読初心者を対象に開催し、30人もの参加者にお集まりいただきました。

講演会の冒頭では酒井先生から、参加者の皆様にこんな質問がありました。
『学校で英語は得意でしたか?』
『英検・TOEICを受けたことありますか?』
『英会話学校に通ったことはありますか?」

手を挙げる参加者に酒井先生は、学校の英語も英検・TOEIC、英会話学校もすべて洗い流して、頭をゼロにして英語多読をスタートしましょうと語りかけました。この時、参加者の間に戸惑いの空気が流れたことは、私にも感じられました。さらに酒井先生は問いかけます。『「on」を「上に」、「this・it・that」を「これ・それ・あれ」と習いませんでしたか?』私もそうでしたが、参加者の多くは心の中で「YES」と答えていたはずです。酒井先生は『ちがーう。そうじゃない!!』と、参加者のこれまでの英語学習が大きくズレていたことを指摘します。参加された皆さんは学校や参考書、英会話教室などで積み上げてきたモノが大きく揺さぶられたのではないでしょうか。

そして、いよいよ『Oxford Reading Tree(ORT)』を使った「英語多読」のワークショップが始まりました。皆さんの机にはstage1~3までの『ORT』を準備しました。最初に行ったのは、恒例の「メガネ」探しです。これは物語を理解するために“絵をよく見る”ことの大切さを実感するためのものです。「メガネ」以外にも「cross」という単語を探したりしました。この「cross」という単語の意味は分かりますか?絵本をみると「交差」や「十字」ではないようだと分かります。「cross」という単語がどういう場面で使われているのかを絵をよく見て考えながら、意味を想像します。やさしいことばをたくさん取り入れることの大切さを、実践を交えて体験しました。

今回の講座では、英語多読とは“頭をゼロにしてやさしくて、かんたんな英語をたくさん取り入れる事”だと知っていただきました。稲城市立中央図書館では毎月第二土曜日午後2時から4時まで、英語多読好きが集まる「いなぎ多読らぶ」を開催しています。英語多読を続けていくための仲間づくりのお役に立てれば幸いです。

それではアンケートでいただいた参加者の声を一部紹介いたします。

・勉強になりました。英語の絵本の読み方がわかって楽しかった。
・とても楽しい時間で、2時間があっという間でした。
・たくさんの簡単な英文をいれていこうという気持ちを新たにしました。
・酒井先生の教え方がとても楽しくて是非多読にチャレンジしてみたいと思いました。

酒井先生が撒いてくださった英語多読の種が、大きく実を結ぶように「いなぎ多読らぶ」の活動、そして英語多読コーナーの充実を図書館として取り組んでいきたいと思います。
(記 高橋仁)

毎月第二土曜日の「いなぎ多読らぶ」は、とても楽しい多読サークルに成長しているそうです。
この講演会のあった次の土曜日、11日には、参加者がぐっと増えたといううれしいニュースもありました。
お近くの方は、ぜひ、のぞいてみてください!

(事務局)