7月2日(土)英語多読講演&ワークショップ@港区みなと図書館 報告

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7月2日に東京都港区みなと図書館で英語多読講演会が行われました。講師はNPO多言語多読の酒井理事でした。
報告はみなと図書館の担当・金子さんです。

港区立みなと図書館では、令和4年7月2日に英語多読講座「絵本から楽しくはじめる英語多読」を開催いたしました。

講師にはNPO多言語多読理事の酒井邦秀先生をお招きし、「なぜ多読なのか?」というお話とやさしい絵本をいっしょに読むワークショップを行いました。

絵本は“Oxford Reading Tree”を使用し、作中に隠された「めがね」や「塀のむこうからこちらを覗く隣人」を探しながら、絵を見ることの重要性についてお話しいただきました。
“Oxford Reading Tree”から「Oh, no!」や「cross」というセリフを探していくと、話の意味が理解できなくても、登場人物の表情からそれらがどのような場面で使う言葉か自然とわかり、始めから文を追おうとする必要はないそうです。

また、NPO多言語多読の英語多読特設サイトから、『はじめての「字幕なし多観」』として多観におすすめの動画をご紹介いただきました。
「字幕なし多観」とは、字幕を消して動画をたくさん観ることによって英語の音に大量に触れ、次第に細部まで楽しめるようになることを目的とした多読的手法のことです。
ここでは、音声の全くない動画やお料理の動画を観ながら、多観の楽しさに触れました。
(https://tadoku.org/english/)

酒井先生は講演中、「On」は「上」ではないし、「Climb」は「登る」ではない。「Wall」は「壁」ではない。と時折ユーモアを交えながら、熱を持ってお話しされていました。なかでも「言葉は白い紙の上に印刷された黒い活字ではない」というお言葉が印象に残りました。
言葉というのは生きたものであり、言語の獲得は「勉強」ではないと思いました。
本講座にご参加いただいた方にも、講座を通して絵と音がいかに重要かということと、なにより多読の楽しさが伝わったものと感じます。

みなと図書館では、2階多言語学習コーナーに“Oxford Reading Tree”をはじめとする多読図書を多数所蔵しております。
レベルごとに7色に色分けされたラベルと、YL(読みやすさレベル)の表記もありますので、ご自身の好みに合う資料をぜひご活用ください。

担当 金子 美空