オンライン・シャドーイング講座 報告

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すっかり報告を怠ってしまいましたが、一昨年(!)の10月から、オンラインでシャドーイング講座を開講しています。前・後編(※後編は希望者のみ、1-2ヶ月の休憩期間含む)の約半年で「英語の音については、この先自分でやっていけそう」という手応えをつかんでもらうことを目指します。これまで第1期・第2期を合わせ25名の方が参加してくださり、来月からは第3期がスタートします。

「多読的」シャドーイングの考え方は、子供に戻って英語の音をたくさん聞いて、たくさん真似る、すると少しずつ英語の音が獲得(聞くのも、言うのも!)されていく、という単純なものです。具体的な方針は「多読」と同じで、ひとつひとつの音の正確さに拘るのをやめて、全体の「雰囲気」をなぞれば良しとし、何より、こんな風に話したい、声を出していて気持ちいい、など真似ることそのものを「楽しむ」ことを大事に進めます。

講座は隔週で行われます。期間中は各自でシャドーイングを進めながら講座の前日にシャドーイングの録音を提出します。講座の中では、それぞれの録音をみんなで聞いて、本人の感想やなぜその素材を選んだかなどをシェアしてもらい、意見や感想を語り合います。みなさんそれぞれに好きな素材を選んでシャドーイングされるので、講座が進むにつれて、その様子はブックトークさながら、それぞれの「好き・楽しい」を共有する場になっていきます。

講座という形でのシャドーイング支援は初めての試みでしたが、参加された方の変化の速さ、歩む道の多様さは予想を遥かに超えていて、毎回驚きの連続です。3期の開講が楽しみです。

参加者の声(アンケートより抜粋)

  • 英語の勉強というよりはサークル活動に参加しているみたいで、毎回リラックスできてとても楽しかったし、ほめてもらえるのも嬉しかったです。(Mさん)
  • 必死になって英語の音を追いかけるのではなく、楽しみながら英語の音やリズムや流れを聞いて、ただ真似をするだけということが私がずうっと求め続けていたことのスタート地点に立つことだったということが、とっても感激なのです。(中略)これからも、力を抜いて、ただ楽しんで真似をいっぱいしていきたいと思っています。(Tさん)
  • このシャドーイング講座を受講するにあたって、始めは6ヶ月で英語の音が変化するなんて・・・と半信半疑でしたが、今終わってみると私の想像を遙かに超える沢山の副産物を私にもたらしてくれました。(中略)今はドラマ、youtubeを観ても英語が粒立って聞こえるようになりましたし、聴こうとしなくても、遠くから聞こえる英語の音が意識せずに粒だって聞こえて理解出来るようになりました。(Oさん)
  • みんなが自分の方向性でやってるけど、閉じてなくて一緒にやってるっていう感じでした。時に同じようなことで行き詰まったり、誰かの問題のかわしかたを聞いて参考にしてみたり。そういうところすごくtadoku的でした。(Fさん)

(事務局 katobushi)