9/20「オンライン・多読的シャドーイング案内」報告

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「多読的シャドーイング」の講演会を初めてオンラインで開催しました。北は北海道から南は鹿児島まで、さらに海外からの参加もあり、顔ぶれも英語多読の実践者や支援者、日本語教師、多読をはじめて間もない方から十年以上という方まで、36名の様々な方々が参加してくださいました。

講師を務めたのは酒井理事。「うまく説明できないかもしれない…」となんとも弱気なことばで始まった講演ですが…

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参加者アンケートによると、概ね多読的シャドーイングと一般的なシャドーイングとの違いや、その気楽さを(驚きをもって)受け止めてくださったようです。皆さんの感想を紹介します。

  • 今までも「音読」や「シャドーイング」をやってみたいと思っていましたが、一般的に知られている方法は何かと手順があり、面倒くさくて、初めの一歩を踏み出せずにいました。今日のお話を伺って「多読」同様、気軽に始めればいいのだと思いました。早速、「劇薬シャドーイング(※)」から始めます。
    ※劇薬シャドーイング:英語以外の言語や、速い英語の朗読など、何を言っているかわからない音源でするシャドーイング
  • 「劇薬シャドーイング」は衝撃でした。また文章を読みながらシャドーイングしていたので、それが逆効果だったとは思ってもいませんでした。日本語っぽい英語の発音でも伝わればいいと言っている人もいるし、自分もそう思っていましたが、Teaの発音が外国のスーパーで通じなかった話をきいてやっぱりダメなんだと、英語は英語の発音を自然に言えるようにしなければならないと感じました。
  • 実際に多読的シャドーイングをした人のPeter Rabbitの朗読と、外国人のLくんが日本語のシャドーイングをしている様子を聞いて「実際どうなるのか?」がわかりやすく伝わりました。
  • 同時通訳の訓練で行われるシャドーイングとは全く別物なことがわかりました!
  • 「内容を理解した上ではなく、意味のわからない言葉を発することによって、音が素直に出せるようになる」というのが印象に残りました。これまでは、シャドーイングというのは、スクリプトの内容を理解した上でやるものだと思っていました。
  • 普通のシャドーイングより実は難しいのではないのかしら? という印象でした。
  • 全く事前の情報がなく、まっさらな状態で多読的シャドーイングの方法を聞いたので、想像の上を行く感じで衝撃的でした。「劇薬シャドーイング」で頭を洗い流してからものすごく早い速度の英語を聞く…なんて、普通はゆっくりのものを聞いて慣れてからスピードアップだと思っていたので。多読を知った時も「こんな方法があるのか!?」と驚きましたが、多読的シャドーイングもビックリしながらも面白くて、すぐにやってみたいと思える方法でした。今まで(中略)なぜか修行のような音読しか自分では思い浮かばなかったので、新しい扉が開いたような気持ちです。
  • どうしても今までの音に抵抗感があったこと、音が聞き取れないことへのコンプレックスがあったことから、どうすれば伸びるのか、とても難しく考えてしまっていました。しかし、実際に講演を聞き、「劇薬シャドーイング」をやってみると、言える、言えない、分かる、分からない、は関係なく、先ずはチャレンジしてみることが大切ということを感じました。まだ2日目ですが、楽しく気軽に声を出しながらやることができています。これからも続けてみます。

シャドーイング講座、満席になりました

実は、今回の「多読的シャドーイング案内」のあと、3ヶ月のシャドーイング講座を準備していましたが、早々に満席になってしまいました。また近いうちに企画したいと思いますので楽しみに待っていてください!

(事務局 katobushi)