7月14日(日)日本語多読の会@おおぶ文化交流の杜図書館

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英語多読サークルの活動が活発な、おおぶ文化交流の杜図書館で、7月14日、日本語多読の会があったそうです。
NPOの会員の方のツィッターで知り、とても楽しそうな様子に感動し、早速主催者の方に詳しい報告を書いていただきました。

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愛知県大府市国際交流協会です。
私たちは外国人に日本語を教えています。大府市に住んでいる外国人は、ベトナム、中国、フィリピンなどアジア圏の技能実習生が多いです。というのも大府市には車や機械部品の小さい工場がたくさんあるからです。たくさんの外国人労働者が工場を支えています。
大府市には新しく大きな図書館〈ALLOBU〉があります。図書館では「英語多読」を月に1回行っています。外国人にも「日本語多読」という楽しい学習方法を知ってもらいたという思いでこの会を企画しました。

この日は日本人のボランティア6人に助けてもらいました。市役所に集まり自転車で図書館へむかいました。外国人はベトナム人8人、中国人3人、インドネシア2人、フィリピン2人です。本は、図書館の司書さんが、絵本など100冊ほど用意してくださいました。場所も図書館内のガラス張りの素敵なスペースを借りることができました。
まずは、「かんたんな本をたくさん」「辞書は使わない」など多読の4つのルールの説明をしました。理解したところで、いろいろな本を読みました。日本人はそばにすわり、声をかけたり、質問に答えたりしました。その間、希望者から順次図書カードも作りました。
日本の絵本は読んだことのない人たちばかりでしたから、興味深そうに見ていました。春の桜、秋の紅葉、まつぼっくり、山の景色、雪、お正月のお餅、遠足、きれいな絵に感激していました。

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1時間ほど読んだところで、ボランティアさんに大型絵本の読み聞かせをしてもらいました。「だるまさんの」(かがくいひろし)と「ひつじぱん」(あきやまただし)です。
どちらも今見ているページから次に出てくるものを予想して、盛り上がりました。

最後にブックトークをしました。ブックトークは、かたことの日本語でしたが、自分のことばで好きなページを紹介しました。色々な気づきがあり、日本人たちは外国人に拍手を送りました。

おもちの絵本(美味しそう)、まつぼっくりの絵本(松笠が水の中で縮むのが面白い)、遠足バス(みんながお弁当をわけてあげて優しい)などの感想がでてきました。

田舎の美しい風景の絵の絵本が人気でした。


図書カードも作りましたから、これからはいつでも図書館の本が借りられます。好きな本をたくさん借りて日本のことを知ってほしいと思います。

うまく紹介できるのか外国人は来るのか心配しながらの開催でしたが、たくさんのボランティアと英語多読の仲間のサポートで実りある会になりました。今後は2か月に1回のペースで行っていけたらと思います。

(大府市国際交流協会 東由紀子)